業界唯一のブルーレイディスク再生機能を備えたパナソニック・ストラーダ

2015.03.31

かつてストラーダの上級機に装備されていた「スピーカー設定」の機能が久々に復活した。前後左右とサブウーファーの5ch分のスピーカーレベルを1dB単位で微調整する「スピーカー出力レベル」、各スピーカーからリスナーまでの距離差を2cm単位で最大500cmまで補正する「スピーカーディレイ」、外部サブウーファー(市販品利用)のカットオフ周波数を60〜200Hzの範囲で10Hz刻みに設定する「サブウーファー出力」の3機能が含まれ、オーディオの知識がある人なら高度な音の追い込みが可能だ。他に13バンドのグライコも付いている。

また、ミキサーズ・ラボ監修の「音の匠」モードは、2ウェイスピーカー装着車向きの「匠〜TAKUMI〜」、フルレンジスピーカー装着車向きの「極〜KIWAMI〜」、会話を妨げない「和〜NAGOMI〜」の3種類を用意。車内で手軽にスタジオ・マスター・サウンドを楽しめるよう改良されている。


一時停止や制限速度など、進路前方の道路標識情報を音声と地図画面上へのポップアップ表示で予告する「安心運転サポート」は、シンプルながらうっかりミスを防ぐのにたいへん有効な新機能。ルート走行時のみ表示、常時表示、常時非表示が選べて標識種類の選択もできる。もちろん別売のフロントインフォディスプレイにも対応している(写真下)。また、地図画面は3Dランドマークや交差点拡大図などがよりリアルに表示されるようになり、見やすく進化した。
 
音声認識機能は外部サーバーに接続して音声認識と検索を行うクラウド型。一般的な検索アプリと違い、対話しながら行き先を絞り込むことができる。スマホに直接話しかけて検索し、結果をナビに転送することも可能だ。
 

もちろんナビ機能自体も着実に進化している。新たに採用された「安心運転サポート」は、一時停止や制限速度など道路標識情報を音声と地図画面上へのポップアップ表示で知らせるもので、見落としがちな「止まれ」や「カーブ」の標識のほか、制限速度を著しくオーバーした際の警告も出る。速度制限が60km/hから40km/hに変わるような道路で思わぬスピード超過を避けるのにも有効だろう。

そしてもうひとつのアピールポイントは、同社のメモリーナビとして初めてクラウドサーバーを使った対話式の音声認識機能を搭載したことだ。スマホの検索アプリのように目的地を一発検索できるだけでなく、行きたい場所が具体的に決まっていない場合でもナビと対話しながら絞り込んでいけるのが特徴で、専用アプリをインストールしたスマホ経由でクラウド上のサーバーにアクセスすることで高い検索精度を実現している。スマホをデータ通信定額で契約していれば追加の通信費も不要。加えて、後席などの同乗者がスマホに直接話しかけて目的地を検索→ナビに転送できるなど、ナビとの対話による検索を乗員みんなで楽しむことが可能だ。

最後に取材車両に搭載されていたオプションの紹介を。選りすぐったナビ情報を目の前でタイムリーに表示するフロントインフォディスプレイは、オンスクリーン感覚で目の前にナビ情報や交通情報を表示することができる。運転中の視線移動を減らして安全運転に役立つアイテムだ。また、これまで別に買わなければならなかった光ビーコン車載器を内蔵した最新型のDSRC車載器も登場した。これは将来のETC2.0サービスにも対応している。

業界初のブルーレイ再生機能を搭載したストラーダの最上位モデル、RXシリーズは、200mmワイドモデルの「CN-RX01WD」(写真)、180mmスタンダードモデルの「CN-RX01D」が選べる。地図更新は2017年12月までの最長3年間に全更新1回、部分更新は何度でも無料で受けられる。また、取材車両は9インチ画面と後席確認用カメラを一体化した後席用モニター「CA-RMC900D」を装備していたので、HDMI接続対応でブルーレイの高画質を後席でも楽しめた。こうした同社オリジナルの充実したオプションにも注目したい。

text: Takeshi Naito (内藤毅)

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