【2代目ホンダ・ヴェゼルにRS登場】機械式駐車場に入れるためノイズ大臣が活躍?車高1590→1545mmローダウンの舞台裏!
公開 : 2025.12.23 12:05
シャークフィンアンテナ廃止にあたり
取材後、エンジニアの方に興味深い苦労話を聞いた。それはシャークフィンアンテナに関することだ。
RS自体の企画は先行していたが、シャークフィンアンテナ廃止は想定しておらず、いざRS発売が決まってから困ったことが起きた。それはノイズだ。

アンテナはリアガラスに貼り付けるよくある形ではあるものの、その結果、電波にノイズが発生してしまったという。そこで電子制御ユニット開発のセクションで、その対策をすることになった。
具体的に作業を担当したKさんによると、結果的にはハーネス強化などでノイズを逃がすことに成功したが、その要因を探すのが大変だったという。ひとつずつ外しては検証を繰り返し、時には他部署と掛け合い、いつしかKさんは『ノイズ大臣』と呼ばれるほどになったそう。
我々は簡単に『シャークフィンアンテナを廃止』と書いてしまうが、そういった行間には涙ぐましい努力が隠れていることを、改めて知った。当たり前だが、クルマは人が作っているのだ。
こうして実現した『機械式駐車場に入れることができる』、ホンダ・ヴェゼルRS。販売も好調な滑り出しということで、Kさんはもちろん、関係者はひと安心だろう。もし今後、街中でヴェゼルRSを見かけたら、まず、ルーフにシャークフィンアンテナがないことを確認してしまいそうだ。

















































































