【丸くない=ヨークハンドルのFスポーツも設定】レクサスのBEVクロスオーバー『RZ』がマイナーチェンジ!

公開 : 2025.12.24 13:30

ステアバイワイヤを採用のFスポーツ

改良新型レクサスRZのパフォーマンスモデルとして設定される『RZ 550e Fスポーツ』は、前後にeアクスルを搭載、システム最高出力407ps、0-100km/h加速4.4秒を誇る。また、足まわりのセッティングも専用チューニングとなる。

『RZ 550e Fスポーツ』の最大のトピックとしては、レクサス初の『ステアリングバイワイヤ』導入が挙げられる。

改良新型レクサスRZを12月24日に発売。
改良新型レクサスRZを12月24日に発売。    レクサス

このシステムは従来のタイヤとステアリングが機械的に結合する仕組みとは異なり、電気信号によってタイヤの動きを制御するもので、ドライバーが感じる路面からの振動を効果的に抑制すると同時に、必要な情報のみを伝える。

また、ドライバーとクルマが一体となった走りを実現するために、航空機の操縦桿のような形状の『ステアバイワイヤシステム専用ステアリングホイール』を採用。

このステアリングは中立位置から左右約200度の範囲でステアリング操作が可能となり、従来のように大きく回転させる必要がないという特性を持つ。

また、車速に応じてステアリングギア比が可変することで、低速時の取り回し向上だけではなく、ワインディングでの俊敏性や高速走行時における高い安定性をも実現している。

上下部分にリングのない『ヨーク型』とも呼ばれる形状は、ドライバーの視線を自然と前方へ誘い、BEVの爽快な走りに集中できるコックピットを実現するとともに、足元スペースの確保による優れた乗降性をももたらしている。

また、パドルシフトによりマニュアルトランスミッションを操作するような感覚で駆動力を操作できる機能『インタラクティブマニュアルドライブ』もレクサス初採用のデバイスとなる。

このシステムは、8速の仮想有段ギアを持ち、アクセル開度と車速に応じて算出した仮想パワーソーストルクに、選択した仮想ギア段のギア比を乗じて駆動力をアウトプットするというもの。

さらに、エンジンが搭載されているかのようなサウンド演出にもこだわったほか、『シフトガイドメーター』の採用により、ドライバーは最適なシフトタイミングを把握、クルマの性能を引き出した一体感あるドライビングを体験できるという。

Fスポーツ独自のディテール

エクステリアには『フロントロアバンパーモール』、『ブレーキダクト』、『リアスポイラー』、『リアバンパーロア』、『20インチエアロホイールカバー』といった機能に根ざしたアイテムを採用、優れた空力性能と操縦安定性、そして電費性能の向上を図っている。

ボディカラーにはモノトーン5色とバイトーン4色を設定。スポーティな走りを表現した新色『ニュートリノグレー』は、ブラック仕上げのFスポーツ専用アイテムとのコントラストにより『タフ&スポーティ』を表現した。

改良新型レクサスRZを12月24日に発売。
改良新型レクサスRZを12月24日に発売。    レクサス

インテリアにはFスポーツ専用の『ブラック&ダークグレー』を設定。BEVならではの内なる力強さとスポーティな走りをイメージし、ブルーのステッチが組み合わされる。

オーナメントパネルの『マイクロジオメトリックパターンフィルム』をはじめ、表皮一体発泡工法を用いたフロントシート、『Fスポーツ』ロゴ入りのフロントスカッフプレートやステアリングホイール、アルミペダルなどにより、スポーティなドライビング体験を演出する。

LEPでEVライフをサポート

2023年にRZの導入とともにスタートした『レクサス・エレクトリファイド・プログラム(LEP)』により、レクサスBEV車のオーナーは様々なサービスやサポートを受けることができる。

その一環として充電インフラの整備が挙げられるが、全国190店舗のレクサス販売店への150kW以上の急速充電器の設置が進められている。

改良新型レクサスRZを12月24日に発売。
改良新型レクサスRZを12月24日に発売。    レクサス

また、『東京ミッドタウン日比谷』、『軽井沢コモングラウンズ』、『大名古屋ビルヂング』、『JRセントラルタワーズ』、『グラングリーン大阪』、『ONE FUKUOKA BLDG.』に続き、7か所目となる『レクサス充電ステーション』が2025年度内に『キャナルシティ博多』の隣接スペースに開設される。

このレクサス充電ステーションは最大60日前から事前予約が可能で、近隣の商業施設と連携して、食事やショッピングなどを満喫できるように、多彩な特典を用意している。

さらに2026年3月には、軽井沢駅北口に開業予定の『T-SITE』にもレクサス充電ステーションの開設を予定しており、今後も都市部を中心とした展開を予定している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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