【ホンダ・パスポート・トレイルスポーツ・エリート】フラッグシップSUVを北米から逆輸入?オフロードでもHRCを展開! #TAS2026

公開 : 2026.01.10 11:40

ホンダは、1月9~11日に幕張メッセで開催されている『東京オートサロン2026』で、『パスポート・トレイルスポーツ・エリート』を展示しました。北米現地生産のSUVです。HRCのオフロード展開も発表されています。

サプライズで出品されたSUV『パスポート』

ホンダは、1月9~11日に幕張メッセで開催されている『東京オートサロン2026(以下TAS)』において、『パスポート・トレイルスポーツ・エリート』を参考出品モデルとしてサプライズ発表した。

プレスカンファレンス前のホンダ・ブースのステージには、黒いベールを被ったクルマが4台並んでいた。

ホンダ・パスポート・トレイルスポーツ・エリート
ホンダ・パスポート・トレイルスポーツ・エリート    山田真人

事前に公表されていたスポーツモデル3台は見当がつくのだが、一番右には背の高いクルマ。おそらくSUVと思われるが、事前にはアナウンスされていない。これがホンダのサプライズ(隠し球)か? と期待していると、プレスカンファレンス前にアンヴェールされたのは、オレンジ色のSUV『パスポート』だった。

ホンダは『Honda Sports DNA』を志と称して、今後はオンロードとオフロードの両面からさらにワクワクするスポーツモデルとしてラインナップを広げていくという。

具体的には、『HRC』(ホンダ・レーシング・コーポレーション)のモータースポーツ活動を軸に、そこからのフィードバックを活かしたHRC仕様のモデルを、オンロード系の『スポーツライン』とオフロード系の『トレイルライン』の2系統で展開していくそう。

そしてトレイルラインのフラッグシップとして導入検討されているのが、今回サプライズで出品されたラージサイズSUV『パスポート』というわけだ。これについて、ホンダ技研工業四輪事業本部の松井充執行職にお話を伺った。

まずはSUV4兄弟に『トレイルスポーツ』を設定か

HRCというとサーキットなどオンロードレースのイメージが強いが、北米では昨年の『バハ500』でパスポートをベースにしたマシンがクラス2位に入賞するなど、オフロードでも活躍。こうした活動を通じて培った技術を市販車にフィードバックし、『トレイルライン』として展開していく予定とのことだ。

TASでは現在、日本でラインナップされているCR-VZR-V、ヴェゼル、そしてWR-VのホンダSUV4兄弟に、HRCが参戦しているオフロードレースで得られた知見や、力強さと冒険心を感じられるデザインを取り入れ、『トレイルスポーツHRCコンセプト』として出展。コンセプトと謳ってはいるが、近い将来、発売予定で、他メーカーとは違う、ホンダらしい走りを楽しめるSUVを目指している。

ホンダ技研工業四輪事業本部の松井充執行職にお話を伺った。
ホンダ技研工業四輪事業本部の松井充執行職にお話を伺った。    篠原政明

対日貿易赤字削減への貢献姿勢を示す?

今回出品されたパスポートは北米仕様そのもので、上級グレードの『トレイルスポーツ・エリート』。全長は4.8mオーバー、全幅も2mオーバーだが、北米ではミドルサイズとなる。

エンジンは285馬力を発生する3.5LのV6を搭載。現在、北米カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストカーに選ばれている。

CR-V、ZR-V、ヴェゼル、WR-Vの『トレイルスポーツHRCコンセプト』を展示。
CR-V、ZR-V、ヴェゼル、WR-Vの『トレイルスポーツHRCコンセプト』を展示。    山田真人

ホンダとしても日本仕様のSUVのフラッグシップとして、こうした『尖った商品』を入れてみたいと検討しているという。今回、TASに出展してギャラリーの反響次第で導入を検討したいということだが、ホンダではかなり前向きで、ホンダSUVのファンにとっては十分に期待できそうだ。

また、これはトヨタが既に行おうとしているが、対日貿易赤字削減への貢献姿勢を示して、米国製のホンダ車を日本に導入することを検討していることの表れでもあろう。SUVではないが、TASのホンダ・ブースには『アキュラ』ブランドの北米生産車『インテグラ・タイプS』も展示されていた。

ちなみに、パスポートの現地での車両価格は5万ドル(約790万円)くらい。おそらく日本仕様を販売するとしたら装備が充実した上級グレードになるだろうから、価格設定はなかなか難しいところだが、ホンダSUVファンのためにも、ホンダSUV4兄弟に新たに加わる長男? としての登場に期待したい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    山田真人

    Makoto Yamada

    1973年生まれ。アウトドア雑誌編集部からフリーランスカメラマンに転身。小学5年生の時に鉄道写真を撮りに初めての一人旅に出たのがきっかけで、今だにさすらいの旅をするように。無人島から海外リゾート、子どもからメガヨットと幅広い撮影ジャンルを持つ。好きな被写体は動くものと夕陽。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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