父親が新たなライバル? マイティ・ミニ(1) UKで人気のお手軽クラシックカー・レース
公開 : 2026.01.10 17:45
比較的ローコストでクラシックカー・レースに挑める英国のマイティ・ミニ 独学で身に着けたメカニックとしての技術 公道とまったく違うレースでの運転 UK編集部が親子が挑む1戦へ同行
クラシック・ミニのレースへ挑む親子
チームメイトが最大のライバル、という場面は少なくない。親子で参戦することになった、モータースポーツでも。
「ラクストンでは負けました」。ジェームズ・ジェンキンス氏が苦笑いする。ガソリンの圧力を調整する、レギュレーターの故障が理由だったとか。

ジャック・ハリソン(Jack Harrison)
「最近は父が速くなってきて、激しく競り合うようになりました」。と続ける彼は、英国の750モータークラブが主催する「マイティ・ミニ」というクラシック・ミニのレースイベントへ、2022年から挑んでいる。
ジェームズは、その年の新人ドライバーによるノービス・トロフィーで優勝。シーズンを通したチャンピオンシップでも、2位を奪い参加者の注目を集めた。2023年と2024年は、総合3位の成績を残している。
グレートブリテン島各地のサーキットを転戦
マイティ・ミニは、2025年で30周年を迎えた。現実的な予算でモータースポーツへ挑めることから、英国では高い人気を誇る草レースになっている。厳しいレギュレーションが設けられ改造範囲は狭く、参加費用も抑えられている。
通常、1年で7回の週末を利用し、14戦のレースが開かれる。グレートブリテン島各地のサーキットを巡りながら、1275ccの小さなマシンが全力を振り絞る。

ジェームズは、1994年式ローバー・ミニ SPiを、2021年に8500ポンド(約174万円)で購入したという。マイティ・ミニでの優勝経験を持つ車両だった。お小遣いと呼べる金額ではないが、クラシックカー・レースの参加車両としては、破格値だろう。
乗用芝刈り機の販売や修理で、彼は資金を稼いだらしい。「家族の友人が、農機具関連の仕事をしていたんです。大学の学費も捻出できました。とても面白くて、今でも続けています」。この副業で、機械に関する知識も深まったと付け加える。
「60歳を過ぎて何かしなくちゃって思った」
「自分は60歳を過ぎて、何かしなくちゃって思ったんですよ。そんな時、作りかけのラリーカーを見つけたんです」。父のジョン・ジェンキンス氏が口を開く。
「ボディシェルがリフレッシュされていて、ロールケージも付いていました。沢山のスペアパーツも。前オーナーは、ホイールやブレーキ、サブフレームなど、真新しい部品も提供してくれたんです」。彼は、その一式を3500ポンド(約71万円)で手に入れた。

レーシング・ミニにする手順を、ジェームズが説明する。「内装を剥ぎ取って、できるだけ軽くすれば良いんです。ロールケージとハーネス、消化器、バケットシート、カットオフスイッチなど、必要な安全装備を装備すれば完成です」
マイティ・ミニでは、一部の改造が認められている。例えば、FRP製ボンネットへの交換は可能。エンジンは、ローバーのAプラスと呼ばれるヘッドの装備も許されている。




















































































































