2019年登場予定のロータス製クロスオーバーはマカンがターゲット

公開 : 2015.04.29 22:50  更新 : 2017.06.01 02:10

ロータスは5ドアのクロスオーバー・モデルをヘゼルのデザイン・スタジオにおいて急ピッチで開発している。CEOのジャン・マルク・ゲールズによれば、”本物のロータス” であり “世界初のライトウェイトSUV” になるとし、中国東南部に建設する新たしい工場で生産が行われる予定だという。

2019年の生産を計画しているこのモデルは、ロータスの67年の歴史の中でも最も売れるクルマになるという。

工場が中国に造られるものの、ヘゼルが引き続きロータスのマネジメントとデザインのハブになることは間違いとゲールズは語っている。また、エリーゼ、エクシージ、エヴォーラという3つのモデルは昨年2000台強を販売したが、今年は55%増になる3000台強を販売したいとも語っている。

このクロスオーバーは、ロータスと、マレーシアのロータスのオーナーであるプロトン、そして中国のエンジニアおよび貿易会社であるゴールドスター重工との初めてのジョイント・ベンチャーになるという。もちろん、メイン・ターゲットはSUV市場、それもCセグメントが伸びている中国で、その市場規模は3,000,000台といわれている。実際、ポルシェ・マカンは1年でおおよそ30,000台の販売を中国で記録しているし、今年は50,000台になると予測されている。

このロータスのSUVは、1年前にCEOとなったゲールズがあげた3ステージ計画のひとつでもある。

第1ステージは、CEOとなった初年度で2,000台をセールスすること。これは既に達成されている。次の第2ステージは、現行モデルをリファインして4,000台の売上にすること。そして、第3ステージが、SUVを含めすべてのモデルを一新し、2010年代の終わりまでに年間10,000台のセールスを達成することだ。更にゲールズは、その先あるステージ4も見据えているという。

新しいクロスオーバーは、ロータスの伝統に従って、”E” で始まるネーミングが採用される予定。4×4として充分な能力を持ち、同クラスのライバルを凌ぐパフォーマンスを持っているという。ゲールズは、軽量で速く、ライバルよりも素晴らしいステアリングとハンドリングを持つと語っている。

中国で最初にリリースした後に、ヨーロッパおよび日本市場で販売する予定だ。デザインと安全性に対する欲求が似ているマーケットであるというのがその理由。一方、アメリカ市場にこのクロスオーバーを投入する際には、様々な変更が必要だろうとゲールズはコメントしている。

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