アウディ新型『RS5』初公開! RS初のPHEV採用 従来型の弱点克服「アンダーステアは存在しない」

公開 : 2026.02.21 07:45

アンダーステア改善 ドリフトモードも

アウディによれば、パワートレインはRS4の長年の課題であるアンダーステアの解消も考慮して設計されているという。新しい「ダイナミックトルクコントロール」システムには、電気機械式トルクベクタリング・リアディファレンシャルが導入されている。これは実質的にリミテッドスリップディファレンシャルだが、11psのモーターを搭載し、最大204kg-mのトルクを瞬時に左右の車輪に分配できる。

これに新開発のロック式センターディファレンシャルを組み合わせ、駆動力の最大100%を後輪に送ることが可能だ。この特性を活かすため、「RSトルクリア」というドライブモード(実質的なドリフトモード)が搭載されている。

アウディRS5セダン
アウディRS5セダン    アウディ

「基本的にアンダーステアは存在しません」とミヒル氏は語る。「先代RS4でも改善は図れましたが、今回新たな次元に突入しました。毎日それを体感できる点で、わたしのお気に入りの開発成果です」

これが実際、どれほど運転の楽しさに繋がっているかは未知数だが、主要なライバルであるBMW M3やメルセデスAMG C 63の四輪駆動システムも、同様にリアバイアスの特性を有している。

大型マフラー搭載 攻撃的なスタイルへ

エクステリアは、先代モデルよりもアグレッシブなデザインとなっている。標準のA5より低く、ワイドに構え、20インチまたは21インチのアルミホイールを履く。

「ベースモデルとの差別化を徹底するため、可能な限り突き詰めました」とデザイナーのヴォルフ・シーバーズ氏は語る。「モータースポーツ指向をさらに強める案もありましたが、少し抑え気味にしました。わたしの見解では、これでも十分に抑制されているのです」

アウディRS5アバント
アウディRS5アバント    アウディ

最も明確な違いはフロントエンドだ。黒いマスクのような大型グリルが、V6エンジンと電気系統の冷却性能を確保する。フロントのデイタイムランニングライトとリアのブレーキライトにはチェッカーフラッグ風のグラフィック効果も施されている。

リアエンドの大きな特徴の1つが、拳が通るほど巨大な排気管だ。

シーバーズ氏は、「『排気管はどれほど大きくできるか』と尋ねたところ、『イエス』という答えが返ってきました。全体のプロポーションに収まるよう、排気管のサイズを検討しました」と語った。

アウディRS5の英国価格

RS5のセダンは主に北米市場向けだが、今回、英国ではアバントに加えてセダンも導入されることになった。2006年のB7世代以来の導入となる。

英国におけるRS5セダンの価格は8万9400ポンド(約1865万円)から。カーボンブラック仕様は9万5400ポンド(約1990万円)、パフォーマンス・フォアシュプルング仕様は10万7400ポンド(約2240万円)だ。一方、RS5アバントは9万1300ポンド(約1900万円)からとなっている。

顧客への納車は6月から開始される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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