23年落ちの愛車『アウディA2』で限界に挑む! 本気で走ったら燃費はどこまで伸びる? 気になる古い欧州車のコスパ

公開 : 2026.02.16 12:05

軽量アルミボディと空力に優れた先進的なデザインで知られるアウディのハッチバック『A2』ですが、その実力は現代にも通用するのでしょうか? 中古で購入したUK編集部記者が、燃費性能の限界に挑戦しました。

燃費はどこまで伸ばせる?

筆者が昨年購入したアウディ『A2』(2003年式)は、普段の運転で25km/Lの燃費を記録している。この1.4Lディーゼルエンジン車で、本気で走ったらどこまで燃費を伸ばせるのか、漠然と考えていた。

ある祝日の月曜日、急ぐ用もなく、家族に会いに出かけたときに英国の道路で試してみた。交通量は少なく、時折スリップストリームできる商用車を見つけ、トラブルにも巻き込まれなかった。周りに迷惑はかけたくなかったので無理せず走った結果、燃費は33km/Lだった。

筆者が中古で購入したアウディA2 1.4 TDI。今回は大型トラックなどのスリップストリームも活用した。
筆者が中古で購入したアウディA2 1.4 TDI。今回は大型トラックなどのスリップストリームも活用した。    AUTOCAR

もっと上を目指せると思った。実際、35km/L(100mpg)も達成可能だと確信した。そこで、A34号線(南北に伸びる主要幹線道路)で再チャレンジすることにした。軽油はほぼ満タン。またしてもトラックの後ろに張り付き、スリップストリームの恩恵を得る。迷惑になるほど接近せず、効果がないほど離れることもない距離だ。

今回は目的地を設定した。筆者の自宅近くのガソリンスタンドからリー・オン・ザ・ソレント(ポーツマス近くの海辺の町)の海岸へ向かう。相棒として、カメラマンを乗せたモーガン・プラスフォーが並走する。

カメラを握るジャック・ハリソンは、時間があればホバークラフト博物館を見学できるのではないかと期待しているが、残念ながらその予定はない(しかも平日は閉館だ)。

購入価格は約11万円

地図によれば、目的地は出発地点からちょうど160km(100マイル)だ。走行距離計の誤差はチェック済みなので、どれほどズレた数値を示すかは分かっている。

大した誤差ではないが、どちらかと言えば控えめな数値が出る。メーターに「35km/L」と表示されていれば、実際の燃費は36.4km/Lに近い。つまり、23年落ちのハッチバックで160kmを走るとしても、軽油は4.5L(1英ガロン)も使わないことになる。

チャレンジに先立ち、タイヤ空気圧は40psi(280kPa)とした。
チャレンジに先立ち、タイヤ空気圧は40psi(280kPa)とした。    AUTOCAR

筆者はこの古いハッチバックをとても気に入っている。昨年初め、MOT(車検)が切れていたこともあり、たった500ポンド(約11万円)で手に入れることができた。当初は1500km程度走ったら売却し、「運転しながらお金を稼ぐ方法」なんていう記事にでもしようと考えていた。だが今では日常的に使うクルマとしてすっかり定着し、手放すことなど想像もできない。

燃費走行に挑戦する当日までにホイールアライメントをチェックするつもりだった。しかし、週刊自動車雑誌で働いている間抜けな筆者特有の無計画さゆえ、やったのは後部座席を外し、タイヤの空気を40psiまで入れ、軽く掃除しただけだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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