テスラ・モデルS P85 D

公開 : 2015.05.07 23:40  更新 : 2017.05.29 18:47

(テスラのなかでは)標準的なモデルSのモーターの最高出力が381psであるのに対し、P85 D(Pはパフォーマンスの頭文字)のモーターは470psを発揮する。

パワーアップにともない、後輪駆動のP85はモデル・レンジから姿を消し、その代わりに加わったのがテスト車両と同じ4WDのP85 Dというわけだ。

P85と異なるのは、前にも221psのモーターを搭載した点。合わせて602psもの大出力を叩きだす。0-100km/hタイムは3.1秒。数字を見るだけで、乗る前から身震いしてしまう。

■どんな感じ?

まったく馬鹿げたクルマだ。カーペットに向けて足をペダルに押し付けると、これまでに体感したことのないような怒涛の加速がはじめる。

ケータハム・セブン620Rだってかなりの瞬発力だが、一緒に走りだすとみるみるうちにミラーのなかのセブンは小さくなっていくだろう。

テスラの擁するビックリ・カーのなかでも、群を抜いて突拍子のないクルマであることは間違いない。

鼻先にもモーターを搭載したことによって車体が重くなっている一方、航続可能距離は483kmと、先代よりわずか16km短縮されたにとどまる。

日常の使用域では従来のモデルSと変わらず。タッチスクリーンは存在感を放っているし、広いキャビンや、質感の高い内装マテリアルは健在だ。

内燃機関を備えていない分、ラゲッジ・スペースも前後ともに十分に確保されている。

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