BMW 3シリーズ、フェイスリフト

公開 : 2015.05.08 22:50  更新 : 2017.06.01 02:10

BMW 3シリーズが来月、フェイスリフトを受ける。主な内容は、新しいエンジン、シャシー・セッティングの変更、そしてCO2エミッションの向上だ。BMWのエンジニアはこの3点が改善されたと主張しているが、基本的にスタンダード・モデルもMスポーツ・モデルもベースは既存のプラットフォームを使っていることに変更はない。

シャシーまわりは、ダンパーが変更され、サスペンションが固められている。これは、アジリティを向上させるための対応だ。また、電子制御のパワー・ステアリングもプログラムの変更を受けている。

スタイルの変化は最小限に留まるが、3シリーズをより広く低く見せるような工夫がされている。より長い水平なエレメントが追加された新しいフロントおよびリア・バンパー、レンズの上部にLED製のポジションとインジケーターを配したヘッドランプが与えられている。しかし、ボンネット、ドア、ウイング、ルーフはサルーンもエステート共に不変だ。

330dに搭載されるN57型3.0ℓ直6のターボ・ディーゼルを除き、エンジンは一新されている。

ガソリン・エンジンのベーシック・モデルは、ミニや2シリーズ・アクティブ・ツアラーに搭載されるB38型と呼ばれる136psの1.5ℓ3気筒ターボを搭載する318iになる。新しい318iは、現行の320iよりも遅くなるものの効率は上がっている。オートマティックで116g/km、マニュアルで119g/kmというCO2排出量だ。

4気筒のガソリン・エンジンは、B48型というBMWの最新のモジュラー・ユニットで、184ps、27.5kg-mのものが320iに、251ps、35.7kg-mのものが現行の328iに代わる330iに搭載される。

3.0ℓ6気筒のガソリン・ユニットは、326ps、45.9kg-mを発揮するもので340iに搭載される。パフォーマンスは、0-100km/hが5.1秒だ。

ディーゼルのラインアップは、4気筒がすべてB47型に一新された。116psの316d、150psの318d、そして320dと320d ED(エフィシエント・ダイナミックス)というラインナップだ。スタンダードな320dは、190ps、40.8kg-mというパワー、トルクを持ち、オートマティック・トランスミッション・モデルで0-100km/hが7.2秒というタイムだ。エミッションはスタンダードな6速マニュアルで106g/kmという値になる。

320d EDは163psになでパワーを落とし、0-100km/h加速も0.6秒遅い7.8秒となる。しかし、その分エミッションは向上しており、オートマティックでは99g/km、マニュアルで102g/kmとなる。これは、ライバルとなるジャガーXEがオートマティック・モデルで100g/kmを切ることができなかったのに対し、優位に立つ数値だ。

330dはオートマティック・モデルのみで、259ps、57.1kg-mというパワー、トルクを持つ。0-100km/h加速は5.6秒、そしてCo2排出量は129g/kmだ。

4WDモデルであるxDriveは、320i、320d、330dにオプション設定となり、335dに標準となる。

プラグイン・ハイブリッドは来年に加えられる予定だ。このモデルは330eというネーミングが与えられ、108psのモーターと320iに搭載されるガソリン・エンジンが組み合わせられたものだ。トランスミッションは8速オートマティックだ。この330eは、電力のみで最高32kmの航続距離を持ち、最高速も120km/hで走行が可能。エミッションは49g/kmになるという。

これらモデルとは別に、ツインターボの6気筒ユニットを搭載するM3に関しては、この秋のフランクフルト・モーターショーでお披露目がされる予定だ。

コアとなるモデルは、318d、320i、そして320dとなる予定で、トリムは現行ど同様、SE、スポーツ、ラグジュアリー、Mスポーツが用意される。但し、318iと316dについてはSE、スポーツの2つのトリムのみの設定となる。

関連テーマ

おすすめ記事