3列シートSUV『プジョー5008』は各部にフランス車らしさあり ゆったりした走りのリズムに魅せられる!【森口将之が初乗り】
公開 : 2026.03.09 12:05
昔のプジョー205などを思い出す動き
3列目シートへのアクセスは、2列目が前にスライドしつつ背もたれが前に倒れる一般的なウォークインではなく、スライドしながらシート全体が前に持ち上がるというアクションになる。昔のフィアット500やプジョー205などを思い出す動きだ。
広さは2列目のスライドを少し前にすれば、身長170cmの僕なら問題なく座れるけれど、フロアが高めなので短時間向け。長旅を3列でこなす人は、同じプジョーのミニバン、リフター・ロングにしたほうが良いだろう。

むしろワンタッチでフラットに畳め、約748Lもの荷室容量が確保できることを知ると、ステーションワゴンとして考えたほうが良いかも、と思うようになった。
パワートレインは1.2L直列3気筒ガソリンターボエンジンに、モーターを内蔵した6速DCTを組み合わせたハイブリッドシステムで、3008と共通。ステランティスではお馴染みのユニットである。
気になるのは、長くなったボディにより車重が1740kgもあること。ちゃんと走るのか? という不安もあった。でも実際は問題なし。
勢いよく加速する時はエンジンを回し気味になるけれど、モーターのアシストが効いているのだろう、不満はなかった。小さなエンジンで大きなボディを走らせるのは、かつてのフランス車のお家芸だったし、ギアの数が6つというのもステップアップがわかりやすく、走らせている実感がある。
乗り心地はしっとりして、静粛性も高い
新世代のSTLAプラットフォームを採用しているだけあって、乗り心地はしっとりしていて、静粛性も高い。とはいえ3008も快適性のレベルは高いので、この面では大きな差は感じなかった。
一方で長さが手に取るようにわかるのがハンドリング。ターンインは小径ステアリングによる俊敏さが味わえるのだが、その後はリアタイヤが遠くにあることがはっきりわかる動きで、後ろがゆったりついてくるような感触なのだ。

ブランドを問わずロングホイールベースを特徴としていた、かつてのフランス車を思わせる身のこなしでもあり、昔からこの国のクルマに親しんできた人であれば、好感を抱くはず。
高速クルージングでも、ロングホイールベースは直進安定性をさらに素晴らしいレベルにしている。でも小径ステアリングの反応はリニアなので、プジョーらしい操る楽しさはしっかり堪能できる。
自分のライフスタイルを考えれば、相応しいのは3008のほうだけれど、伸びやかなプロポーションとゆったりした走りのリズムに魅せられて、5008を選んでしまいたくなりそうだ。









































