「物理ボタン」が他社との差別化要因に 将来的にスクリーン小型化の可能性も 手触りやフィードバックを重視

公開 : 2026.04.24 17:25

キー操作はクルマとの「握手」

マイルズ氏は、キーもまた、クルマとドライバーの間の重要な接点の1つだと指摘した。

「キーは、クルマに乗っていない時でもブランドの一部として常に持ち歩くことになりますが、その物の価値は実際にはかなり限られている場合もあります」

フェラーリ・ルーチェのセンターコンソール
フェラーリ・ルーチェのセンターコンソール    フェラーリ

マイルズ氏は、プッシュボタン式イグニッションの普及によりほぼ姿を消した「キーを差し込んで始動する」というインタラクションを「握手」と表現し、「クルマに乗り込み、あるモードから別のモードへと移行する瞬間であり、キーはそのために不可欠な役割を果たす」と述べた。

一例として、近日発表予定のフェラーリ・ルーチェでは、この「握手」の一部としてキーを活用している。ルーチェを始動させるには、キーフォブをセンターコンソールにカチッとはめ込む必要がある。このキーには「Eインク」と呼ばれる機能が備わっており、はめ込まれるとコンソールに「滲み出し」、ギアセレクターのロックを解除する。

しかし、他のメーカーは従来のキーを廃止しようとしている。例えばテスラは、モデル3モデルYのエントリーモデルにおいて、物理的なキーカードを標準装備としていない。

一方、ボルボポールスターは、従来のキーをクレジットカード型のキーフォブや、スマホアプリを通じてアクセスするデジタル版に置き換えている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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