フォルクスワーゲン新型『ID.3ネオ』発表 全面的に刷新された開発手法、その影響を受ける最初のモデル

公開 : 2026.04.16 07:45

フォルクスワーゲンは主力EV『ID.3』の改良型として、『ID.3ネオ』を発表しました。大容量バッテリー、室内の使い勝手向上、新鮮なスタイリングなど、「真のフォルクスワーゲン」のスピリットを体現するモデルとされます。

欧州主力EVが大幅改良

フォルクスワーゲンは、欧州で販売しているEV『ID.3』の改良型として、『ID.3ネオ(ID.3 Neo)』を発表した。デザインやバッテリーを刷新し、名称も変更。商品力を高め、7月より販売開始予定だ。

ID.3は同社初の専用設計EVで、2020年に欧州で発売された。『ゴルフ』に相当するCセグメントのハッチバックであり、ブランドの電動化を牽引する主力モデルとなっている。

フォルクスワーゲンID.3ネオ
フォルクスワーゲンID.3ネオ    AUTOCAR

フォルクスワーゲンはこのモデルを起点に複数の「ID」シリーズを展開してきたが、現在は名称から数字表記を廃止しつつある。クロスオーバーの『ID.4』は近々大規模なアップデートを受ける際、『IDティグアン』へと名称変更される見込みだ。

ID.3はこれまでに築き上げた知名度を考慮し、数字表記を維持する。ただし、初期の開発コードネームに由来する「ネオ」という名称が追加され、今回の改良が単なるマイナーチェンジ以上のものであることを強調している。

フォルクスワーゲンのトーマス・シェーファーCEOによると、今回の改良(特に内装)は、EVモデル群の弱点を解消するためのものだという。ID.3が大幅改良を受けるのは2回目だ。前回の改良は2023年で、ソフトウェアや使い勝手に関する課題解決が図られた。

目指したのは「真のフォルクスワーゲン」

シェーファー氏はID.3ネオについて、「真のフォルクスワーゲン」車の先駆けになると述べた。

「当社には明確な目標があります。それは、再び真のフォルクスワーゲンモデルを作ることです。フォルクスワーゲンは常に人々の生活の一部となり、信頼でき、きちんと機能し、そして理解できるクルマを作り続けてきました」

フォルクスワーゲンID.3ネオ
フォルクスワーゲンID.3ネオ    フォルクスワーゲン

シェーファー氏は一方で、2022年に自身がCEOに就任した際のことを振り返り、「核心、つまりフォルクスワーゲンが真に体現すべきものを失いつつあることは明らかでした」と語った。

フォルクスワーゲンの自動車開発手法は全面的に刷新され、その影響を受ける最初のモデルがID.3ネオだという。

「かつては、エンジニアたちが機能や要件の長いリストを作成していましたが、なぜ誰もが快適に使えると感じないのかと首をかしげていました」

「しかし、今は違います。わたし達は人からスタートします。実際にこのクルマを運転するのは誰なのか? それが極めて明確になり、開発の進め方が一変しました。より迅速に、より焦点を絞り、より現実に即したものになったのです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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