巨体を突き動かす6.6L V8 ブリストル412 プロトタイプ(2) 量産仕様以上の主張 経営者へ似た豪快な性格
公開 : 2026.05.16 17:50
豪快さをなだめたクルージングが気持いい
6.6L V8エンジンが轟音を放ちつつ、大きなボディを軽々と突き動かす。太いトルクは、3速ATとの相性も良い。扁平率70のミシュラン・タイヤが、路面の凹凸を吸収する。
ステアリングコラムに伝わる細かな揺れは、シャシー剛性の不足によるものだろう。量産版では、補強が施されている。パワーアシストはZF社製で、切り始めはやや曖昧だが、ステアリングホイールは軽く操れ、レシオもスロー過ぎず直感的に導ける。

フロントノーズは素早く反応するものの、気張らずともボディロールは大きい。急発進を試みると、テールが大きく沈み込む。意欲的に速度は上昇し、あっという間に一般道の制限速度へ。リアのリジットアクスルは、しっかりトルクを受け止める。
豪快さをなだめつつ、春風を受けながらのクルージングが気持いい。ブレーキはもう少し効きが強くて良いが、許容範囲。100km/h時の回転数は1900rpm程度で、クリーミーなサウンドに包まれながら、穏やかに流れる景色を楽しめる。
トニー・クルック氏と似た性格の412
ブリストル・カーズを率いたトニー・クルック氏と、412の性格は似ているように思う。工場で主任マネージャーを務めた、ジェフ・マーシュ氏が振り返る。「25年間も仕事を与えてくれたんです。厳しくも公平な人でした。自分は好きでしたよ」
最終的に603を名乗る次期モデルまでの、つなぎ役だった412。クラシックカーとなった今、類まれな存在感でファンを魅了する。快晴の春に運転すれば、一層惹き込まれる。

協力:ジェームズ・キャラダイン氏、ジェフ・マーシュ氏、ジョージ・ホワイト氏、コッツウォルド空港
ブリストル412(1975~1982年/英国仕様)のスペック
英国価格:1万4584ポンド(新車時)/4万5000ポンド(約945万円)以下(現在)
生産数:61台
全長:4940mm
全幅:1770mm
全高:1435mm
最高速度:225km/h(予想)
0-97km/h加速:7.4秒
燃費:4.6km/L(予想)
CO2排出量:−g/km
車両重量:1714kg
パワートレイン:V型8気筒6556cc 自然吸気 OHV
使用燃料:ガソリン
最高出力:263ps/4800rpm
最大トルク:56.5kg-m/3200rpm
ギアボックス:3速オートマティック/後輪駆動




























































































































