3列7人乗り『グランカングー』は台数限定展開で毎回完売! 『ルノー・カングー』はなぜ日本で人気モデルになったか?

公開 : 2026.06.09 11:45

約4台に1台が黄色

オーダーしてから納車までの期間は、カングーは在庫があれば2〜3週間。グランカングーは在庫がないので、発売月+3〜4ヵ月になるという。第2弾の限定車をオーダーした人は、夏休みに間に合うかは微妙なところだ。

カングーは限定車を含めて多色展開なのも特徴だ。そのため、発売時期や在庫状況によってボディカラーの人気は結構変わるらしい。直近の1年では、
1)ジョン アグリュム(黄色)
2)オランジュ(限定色のオレンジ)
3)グリ カシオペ(メタリックグレー)
となっている。

先日発売された『ジョン・ラ・ポスト』は、フランスの郵便局で使われていた鮮やかな黄色。
先日発売された『ジョン・ラ・ポスト』は、フランスの郵便局で使われていた鮮やかな黄色。    ルノー・ジャポン

やはり、カングーは初代から黄色のイメージが強くて今もなお人気が高く、この1年では約4台に1台が黄色だという。

自分だけのクルマを作りたい

なお、カングー、グランカングーとも基本的にメーカーオプションは設定されていない。その代わりというわけではないがディーラーオプションは豊富に設定されており、2025年の人気トップ3(および装着率)は、以下のようになっている。

1)リアセンターマット(黒):37%
2)サイドバイザーセット:29%
3)フロントグリルバッジ:23%

毎年開催される『カングージャンボリー』には、1000台以上も集結(写真は2025年)。
毎年開催される『カングージャンボリー』には、1000台以上も集結(写真は2025年)。    ルノー・ジャポン

カングーのオーナーは他車のオーナーより『自分だけのクルマを作りたい』という思いが強いようで、純正以外のパーツも使ってカスタマイズする人は少なくない。そうして『愛車=相棒』的に付き合う人が多いのも、カングー オーナーの特徴。

それゆえ、毎年開催される『カングージャンボリー』には、『自分だけ』のカングーが1000台以上も集まるというわけだ。

現行型カングー・オーナーの男女比率は、男性79:女性21。年齢層では、35〜44歳が29%、45〜54歳が31%、平均年齢では48.5歳だという。

カングーは2列5人乗りゆえ、ミニバンを求めるファミリー層よりは少し年齢の高い層がオーナーの中核になったと思われるが、グランカングーの登場で、この数値は少し変わっていくだろう。

再び活気を呈してきたLLクラスミニバン

購入時に重視されたポイントは、以下のとおり(重複回答あり)。

1)デザインが良い、オシャレ:85%
2)荷室が広い:55%
3)乗り心地が良い:54%

今月発売予定のグランカングー第3弾は、グレーを50台抽選販売する。
今月発売予定のグランカングー第3弾は、グレーを50台抽選販売する。    ルノー・ジャポン

日本のミニバンやMPVでは得られない、カングーならではのポイントが評価されているようだ。

振り返れば、シトロエンベルランゴプジョー・リフターのロング、フィアットドブロ・マキシ、そしてフォルクスワーゲンのID.バズといったライバルが日本デビューを果たし、国産でも新型日産エルグランドの発売が近い。

これからLLクラスのミニバンマーケットは再び活気を呈してきそうだ。そんな中で、次のグランカングーは、どんな仕様で登場するのかが楽しみである。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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