マツダCX-3 Skyactiv-G 120 (日本未導入モデル)

公開 : 2015.06.10 23:50  更新 : 2017.05.29 19:13

同じルートを16インチのホイールを履いたモデルでも試してみたが、こちらの方が明確に快適だといえる。たとえどのモデルを買おうとも、上下方向のボディ・ムーブメントは確保しなければならないが、小径の方が快適なのは確かだ。

また18インチのタイプだと、ややタイヤ・ノイズが目立つ。特に英国内のザラザラとした路面だと気になってしまう。

反面、クルージングの速度域に達しエンジンの回転数が落ち着いた際の、ウインド・ノイズの抑制は見事なもの。ほとんど車内に聞こえることはない。

後部座席に座ると、膝は前席に、頭は天井に、肩や肘はドア・パネルにぶつかり窮屈な思いをするが、前席のシートやステアリングの調整幅は大きい。

350ℓの荷室容量(スポーツ・ナビはボーズのサブウーハーが付くため287ℓ)は、このクラスとしては標準的。すべてのモデルが荷室フロアの高さを調整できるのもいい。

後部座席は60:40で分割でき、折りたためば前席の後ろからトランクにかけてフラットな空間が出現する。ただ開口部が小さいため、荷物の出し入れのしやすさはクラス・リーディングとは言いがたい。

キャビンの質感はこれまでの常識を覆すほどではないが、柔らかいプラスティックの挿し方やレザー風パーツの組み合わせは、小型SUVクラスのなかではなかなかの出来栄えだ。

標準で与えられる7.0インチのタッチスクリーンは、シートの間にあるロータリー・ダイアルとショートカット・ボタンから操作可能。マーケットのなかで最高クラスの使い心地である。

SEグレードの標準装備は、16インチのアロイ・ホイール、エアコン、前後電動ウインドウ/ミラー、クルーズ・コントロール、ブルートゥース、USBポート×2、DABラジオとなる。

SE-Lは上記のリストにプライバシー・ガラスとリア・パーキング・センサー、オートマティック・ヘッドライト/ワイパーが加わる。

また、SEとSE-Lをそれぞれ、SEナビ、SE-Lナビ・グレードに更新すればナビゲーションが装着される、というのが英国内におけるグレード展開である。

トップ・グレードであるスポーツ・ナビを選べば、ナビゲーションは標準。18インチの大径アロイ・ホイール、LEDヘッドライト、バック・カメラも同様に最初から付いてくる。

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