【連載:遠藤イヅルのB11型日産サニーカリフォルニア再生&快適化計画】#2 くたびれたシートをなんとかしたい!

公開 : 2025.10.03 11:45

イラストレーター兼ライターの遠藤イヅルが、1985(昭和60)年式『日産サニーカリフォルニア』の『再生』と『快適化』をレポートする不定期連載をお届け。第2回は『くたびれたシートへの対策』を記します。

生地が劣化したシートをなんとかしたい

こんにちは。イラストレーター兼ライターの遠藤イヅルです。所有中の1985(昭和60)年式『日産サニーカリフォルニア』の『再生』と『快適化』のレポート連載を開始したところ、大きな反響をいただきました。内外装や機構面で手を入れたい箇所はいっぱいあるのですが、第2回は『シートをなんとかしたい』という内容をお送りします。

前回少し記したように、この個体は内装全体の劣化が激しく、正直なところかなりボロく見えます。乗ると無条件で目にする内装だけに、なる早で手を打ちたいところです。そこでまずは見るからに快適そうじゃない(涙)シートをなんとかすることにしました。

昭和な風景が似合う、B11型日産サニーカルフォルニア。外装は比較的キレイですが……。
昭和な風景が似合う、B11型日産サニーカルフォルニア。外装は比較的キレイですが……。    遠藤イヅル

ちなみにこのサニーカリフォルニアのグレードは『SGL』。B11型サニーカリフォルニア後期型では『SGX』に次ぐ中〜上位グレードで、シート表皮はヘリンボーン調の柄が入った、そこそこ上質な生地を採用していました。

しかしこの個体ではその風合いが失われており、こと前席、さらに運転席に至っては全体的に擦れており、一部はビニールレザーのようにツルツルな状態に。しかもシートクリーナーを使ってもシミが取り切れないくらい汚れていました。

ネットオークションで手に入れたもの

連載のテーマに『再生』という言葉が入っていますが、この状況ではもはや元には戻せません。かといって超希少車なB11型サニーのシート、しかも同じ仕様、色が解体にせよネットオークションにせよ出てくる可能性は皆無です。でも社外品のバケットシートに交換するつもりもないし、そもそも似合いませんよね(笑)。

ということで、以前から温めていた構想を実行することにしました。それが、『当時もののシートカバーを装着する』というプラン。なんだそんなことかー、と思う人もいるかもしれませんが、案外当時もののシートカバーは入手が困難です。

入手したシートカバーがこちら。パッケージ裏の適合表には、懐かしい車名が踊る。価格の高さにも驚かされます。
入手したシートカバーがこちら。パッケージ裏の適合表には、懐かしい車名が踊る。価格の高さにも驚かされます。    遠藤イヅル

購入はネットオークションに頼るわけですが、出品数が少なく場合によってはかなり高価で、車種専用も多く、そしてドンピシャで欲しいデザインのものはなかなか見つからないのです。

そこでサニーが手元に来る前から、仕事の合間を縫って、『当時もの シートカバー』などの言葉でネットオークションをパトロールをしていたところ、ようやく好みの柄を持つ『セミオーダーシートカバー』なるものを発見。価格も3000円で流通している中ではかなり安く、しかも『とあるポイント』が完全にクルマにマッチしていたので落札しました。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    遠藤イヅル

    Izuru Endo

    1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター兼ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。実用車や商用車を好み、希少性が高い車種を乗り継ぐ。現在の所有は1987年式日産VWサンタナ、1985年式日産サニーカリフォルニア、2013年式ルノー・ルーテシア。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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