【次期ワゴンRか】スズキが軽自動車のEVコンセプト『ビジョンeスカイ』発表へ!スイフトスポーツはまだ出ない?

公開 : 2025.10.08 11:00

10月8日、スズキはジャパンモビリティショー2025の出品概要を発表。4輪、2輪、電動小型モビリティ、船外機などを出展しますが、ここでは4輪に特化して篠原政明が紹介します。注目は軽自動車のEVコンセプトです。

『ビジョンeスカイ』をワールドプレミア

10月8日、スズキは10月30日から11月9日まで東京ビッグサイトで開催される『ジャパンモビリティショー2025』の出品概要を発表した。

出展テーマは、今年2月の新中期計画で発表したコーポレートスローガン『By Your Side』で、出展物ひとつひとつにテーマが体感できるブース展示や演出が施される。スズキでは4輪、2輪、電動小型モビリティ、船外機などを出展するが、ここでは4輪に特化して紹介していこう。

スズキ・ビジョンeスカイ
スズキ・ビジョンeスカイ    スズキ

4輪では、参考出品車が2台、市販車(予定含む)が4台、その他が2台の計8台を出品。その中でも最も注目されるのが、ワールドプレミアの参考出品車『ビジョンeスカイ』だろう。

日々の通勤や買い物、休日のちょっとした遠出など、軽自動車を『生活の足』として愛用するユーザーの毎日に寄り添うEVとして2026年度内の量産化を目指すコンセプトモデルだ。スズキは明言してはいないが、次期ワゴンRの可能性もある。

全長3995mm、全幅1475mm、全高1625mmというトールワゴンスタイルで、航続距離は270km以上(数値は、いずれも参考値)。

デザインはスズキらしい、ユニークでシンプル、そして前向きで明るい気持ちになれるもの。3本ラインの特徴的な灯火類や軽快なフローティングルーフ、色分けされた浮島Cピラーなどが同社らしさを感じさせてくれる。

インテリアは、フローティングタイプのインパネやセンターコンソール、インパネトレーとモニターが繋がったアイコニックな造形と、明るく開放感があり、シートのファブリックやフロアマットなどにサステナブルな素材を積極的に活用している。

このビジョンeスカイ、EVの軽自動車とされているが、次期ワゴンRもEVになるのか? ICE版も存在するのか? まずは会場でビジョンeスカイをじっくり見ながら、次期ワゴンRを想像してみたい。

2025年度中に発売予定のBEV商用軽バン

もう1台の参考出品車は、商用軽バンの電気自動車『eエブリイ・コンセプト』。これは以前から発表されている、スズキ/ダイハツ/トヨタの3社が共同開発している、毎日の『はたらく』に寄り添うBEV商用軽バンだ。

全長3995mm、全幅1475mm、全高1890mm、航続距離は200km。車体はダイハツ主導で製作されるが、フロントバンパーはeエブリイ専用デザインとなっている。

スズキeエブリイ・コンセプト
スズキeエブリイ・コンセプト    スズキ

カーボンニュートラルの実現を目指す法人に向けて、軽バンの使い良さはそのままに、たくさん荷物を積んでもEVらしい力強い加速や振動の少ない静かな走りを実現することで普及を目指すという。また、非常時には『動く蓄電池』として外部に電気を供給することもできる。

法人向け車両管理サービスの『スズキ・フリート』にも対応するなど、社有車管理のDX(デジタルトランスフォーメーション)化も可能だ。スズキでは2025年度中に商用版を、2026年度中に乗用版の発売を予定している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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