驚くほどの洗練度と一体感 プジョーE-408(2) 60km/hまでかなり活発 航続距離が長ければ

公開 : 2025.10.08 19:10

クーペ風クロスオーバー、408に電動版登場 強い印象を残すシャープなボディライン 60km/hまでかなり活発 驚くほど洗練され一体感ある操縦性 モデル3へ迫る電費 UK編集部が試乗

60km/hまでかなり活発 高速域では勢い鈍化

印象的なスタイリングで、思わず目線を送ってしまうプジョーE-408。実際の走りも、なかなか好印象だ。特に発進から60km/hくらいまでの加速は、かなりエネルギッシュ。210psの駆動用モーターが、効果的に仕事をしてくれる。

ノーマル・モード時は、出力が190psへ制限される。スポーツ・モードを選ぶと本来の馬力が開放され、0-100km/h加速7.6秒のダッシュを披露する。アクセルペダルの反応が過敏気味になるため、普段はノーマル・モードが良さそうだが。

プジョーE-408 GT 58kWh 210(英国仕様)
プジョーE-408 GT 58kWh 210(英国仕様)

他方、高速道路の速度域になると勢いは鈍る。追い越しに不満が出るほどではないものの、テスラモデル3のような余裕は得にくい。

航続距離を伸ばすための、エコ・モードもある。出力は160psまで絞られ、エアコンの効きも弱くなる。

驚くほど洗練され一体感ある操縦性

操縦性は、E-408の明確な強み。驚くほど洗練され、一体感がある。ステアリングホイールは適度な重み付けで、反応はダイレクト。緩やかなカーブが続く、流れが少し速い郊外の道が楽しく感じられるプジョーだ。

ただし、エンジン版より車重はかさみ、限界領域は低め。ミシュランe-プライマシー・タイヤの許容値へ、すぐに届いてしまう。路面が濡れた交差点で加速すると、トルクステアも小さくない。クーペボディへ、過度な期待はしない方が良いだろう。

プジョーE-408 GT 58kWh 210(英国仕様)
プジョーE-408 GT 58kWh 210(英国仕様)

高速道路での安定性は素晴らしい。軽くない駆動用バッテリーが、しっとり滑らかな印象へ貢献している。バッテリーが切れるまで、110km/hで走り続けていたくなる。

ロードノイズや風切り音も最小限。試乗車には、オプションのフォーカル社製ステレオが組まれていたが、その高音質を充分に楽しめた。

モデル3へ迫る電費 長期保証も魅力

乗り心地は、低速域では若干硬め。それでも、橋桁の継ぎ目や飛び出たマンホールを越えても、不快に思えるほどではない。荒れたアスファルトは、落ち着きへ若干の影響を与えるようだが。

運転支援システムは、i-トグルの1つへ触れるだけでオン/オフを切り替えられる。アダプティブ・クルーズコントロールは標準装備で、概ね動作は安定していた。

プジョーE-408 GT 58kWh 210(英国仕様)
プジョーE-408 GT 58kWh 210(英国仕様)

今回の試乗での電費は、平均6.4km/kWhとモデル3へ迫るほど優秀だった。しかし、駆動用バッテリーの容量が限られ、現実的な航続距離は380km弱と長いわけではない。

プジョーが英国で売りとするのが、長めの保証。ディーラーでの点検・整備を受けている限り、8年間か16万kmまでカバーしてくれる。これを越える期間や距離を提示しているのは、レクサストヨタだけだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    アレックス・ウォルステンホルム

    Alex Wolstenholm

    役職:編集アシスタント
    AUTOCARの編集アシスタントとして、中古車やクラシックカーなどの特集記事、SEO対策にも携わる。熱狂的なクルマ好きで、特に不明瞭な点や風変わりな部分については、仕様書に詳しく目を通す。現在は2007年式のアルピナD3ツーリングに乗っているが、母親のフォード・フィエスタを運転している姿もよく目撃される(母親は迷惑している)。これまで運転した中で最高のクルマは、なんだかんだで今のアルピナ。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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