マッスルカーと呼ばれた新ジャンル AMC ランブラー・レベル(1) 同クラス最速だった5.4L V8の強力サルーン

公開 : 2026.09.06 17:45

ライバルと一線を画す姿にV8エンジン

このV8エンジンは、1956年仕様のナッシュ・アンバサダーとハドソン・ホーネットから搭載が開始。1957年には、それまでのブランド・イメージを刷新した4ドアサルーン・ボディのランブラーにも、排気量が増やされオプション設定されることになる。

スタイリングは、エドマンド・E・アンダーソン氏とビル・レッディグ氏が手掛けたもの。英米の共作スポーツカー、ナッシュ・ヒーレーの特徴を取り入れたと思しき、フロントマスクが個性的。楕円形のグリル内に、ヘッドライトが据えられている。

AMC ランブラー・レベル(1957年/北米仕様)
AMC ランブラー・レベル(1957年/北米仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

ホイールベースは2743mmと長く、フロントガラスは左右へ大きく回り込み、リアバンパー上にはスペアタイヤ。流行に合わせてテールフィンやクロームメッキで飾られつつ、逆スラントのリアピラーで、ライバルと一線を画す後ろ姿が生み出された。

同クラスでは最速にあったランブラー・レベル

ランブラーへ積まれたV8エンジンは、排気量を5385ccへ拡大。ミドルクラスのサルーンとして、初めてビッグブロックと呼べるユニットを搭載したモデルとなった。高圧縮比化で、最高出力258ps、最大トルク47.6kg-mと、頼もしい動力性能を得ていた。

サスペンションは強化され、フロントにはアンチロールバーを獲得。3段階の調整式ダンパーも与えられている。トランスミッションは、オーバードライブ付きの3速マニュアルか、GM由来の4速オートマティックを選べた。

AMC ランブラー・レベル(1957年/北米仕様)
AMC ランブラー・レベル(1957年/北米仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

AMCのロムニーは、好戦的なスタイリングと不満ないパワーを備えたミドルサイズ・サルーンが、新たな市場を開拓すると期待。ランブラー・レベルの名で販売が始まる。0-97km/h加速は7.5秒、最高速度は185km/hで、同クラスでは最速にあった。

この続きは、AMC ランブラー・レベル(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サイモン・ハックナル

    Simon Hucknall

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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