強烈な怒号で始まる豪快な加速 AMC ランブラー・レベル(2) 現存20台の希少な先駆け 本格的なエアコンも標準装備
公開 : 2026.09.06 17:50
強烈な怒号を放ち始まる、豪快な加速
メーターパネルには、10マイル刻みで1、2、3と目盛りが振られたスピードだけ。燃料計と水温計、油圧計などが一体になっている。その下には、エアコンの操作パネル。このクルマの場合、現代的なシステムへ換装済みだ。
エンジンを始動させると、2本出しのテールパイプから驚くほど図太いV8サウンドが放たれる。アクセルペダルを軽く傾けるだけで、ボディが身震いするのがわかる。サスペンションが、相応に柔らかいことも。

4速ATは、2速への変速時に僅かなショックを伴うものの、それ以外はシームレス。ひとたび右足を深く傾ければ、V8エンジンは強烈な怒号を放ち、豪快な加速が始まる。
ウィルトシャー州の田舎道は、さながらデイトナビーチのストレートへ変身。軽すぎないステアリングは滑らかでも、遊びは大きく、まっすぐ走るにも細かな補正で忙しい。
明らかにマッスルカーの先駆けにあった
カーブではボディロールが大きいとはいえ、操縦性は想像以上。挙動はニュートラルで、前後タイヤの頼もしいグリップを実感できる。同時期のジャガーMk1には届かずとも、ボディの落ち着きも悪くない。AMC自慢の、モノコック構造の効果だろう。
サーボアシストの備わる、ブレーキも強力。しばらく飛ばしていたら、フェードしかけたが。乗り心地は極めて上質で、過剰な揺れは伴わず、路面の凹凸が均される。

1950年代の世界には、まだマッスルカーという言葉は存在しなかった。比較的小さく軽いボディに、強力なV8エンジンを搭載したランブラー・レベルは、明らかにその先駆けにあった。ところが、AMCはこのパッケージングを発展させなかった。
販売は1年に限られ、生産数は1500台。マッスルカー・ブームが最高潮に達した約10年後、AMC AMXは登場するが、大きな話題を巻き起こすことはなかった。
協力:アトウェル・ウィルソン自動車博物館
AMC ランブラー・レベル(1957年/北米仕様)のスペック
北米価格:2786ドル(新車時)/2万7000ドル(約432万円)以下(現在)
生産数:1500台
全長:5052mm
全幅:1812mm
全高:1485mm
最高速度:185km/h
0-97km/h加速:7.5秒
燃費:6.2km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1496kg
パワートレイン:V型8気筒5358cc 自然吸気 OHV
使用燃料:ガソリン
最高出力:258ps/4700rpm
最大トルク:47.6kg-m/2600rpm
ギアボックス:4速オートマティック/後輪駆動








































































































