マツダのラージSUV『CX-60』と『CX-80』に感心した話(後編) 初代『CX-5』から始まる時代の集大成となる可能性【日本版編集長コラム#98】

公開 : 2026.09.06 12:05

マツダは、歴史的な分岐点に立っている

今マツダは、歴史的な分岐点に立っていると思っている。

2012年に登場した初代CX-5以来、スカイアクティブと名付けた技術革新の数々、イメージを一新させた魂動デザイン、一括企画として目指した開発および生産の効率化。そして何よりスモールプレイヤーであることを意識した商売の塩梅は、絶妙なバランスを保ってきた。

色使いに抜群のセンスを感じさせる、CX-80のコクピット。
色使いに抜群のセンスを感じさせる、CX-80のコクピット。    平井大介

しかしラージモデルへ打って出たことと、電動化など急激に変化する外部環境により、状況は一変。特にアメリカのトランプ大統領による政策変更は、マツダに大きすぎる打撃を及ぼした。

恐らくこの先々でマツダの歴史を振り返った時、初代~2代目CX-5までがひとつの時代となり、先日デビューした3代目CX-5からが次の時代になる気がしている。詳しくは稿を改めたいが、販売好調が伝えられる3代目は、これまでと違う考え方で作られていると感じるからだ。

そういった意味でCX-60やCX-80は、時代が切り替わる狭間に位置するモデルであり、ロードスターを思い出させるFRらしい走行性能や、もはや一世代前になりつつあるものの心地よい使い勝手となるインターフェイスなどは、初代CX-5に始まる『近代マツダの集大成』となる可能性を秘めている。

そんなことを考えていたら、この2台が愛おしく感じられるようになった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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