新シリーズスタート! ホンダ・プレリュードと過ごした夏(1) ハイブリッドに新設定された『シビックRS』との違い【日本版編集長コラム #99】

公開 : 2026.09.13 12:05

ハイブリッドに構築された仮想トランスミッション

そして最大のトピックはやはり、プレリュードで初登場した『ホンダS+シフト』搭載であろう。これは発電用、走行用からなる2モーターとエンジンに直結するクラッチを内蔵する無段変速の電気式CVTに、有段変速さながらの制御を与えたもの。

加速ではエンジン回転数とリンクさせたステップ変速を、減速では適切な回転数を自動で算出するブリッピング機能、いわゆるレブマッチダウンを行う。言うならば、『ハイブリッドシステムの中に構築された仮想トランスミッション』だ。

最大のトピックは、プレリュードで初登場した『ホンダS+シフト』の搭載だろう。
最大のトピックは、プレリュードで初登場した『ホンダS+シフト』の搭載だろう。    平井大介

これによりドライバーは、CVTでありながら複数ギアがあるATさながらのシフトチェンジが可能となったわけだ。ホンダは、エンジンサウンドを『聴覚』で、メーターの変化を『視覚』で、加減速を『体感』でそれぞれ味わい、それらをシンクロさせるシステムだと説明する。

また、見逃せない機能として、コーナー手前で最適な仮想ギアにシフトダウンする『アーリーダウン制御』、旋回時にギアを維持する『コーナリングホールド制御』を記しておきたい。

『S+シフト』におけるプレリュードとの違い

プレリュードではS+シフトをオンにしても、コンフォート、GT、スポーツ、インディビジュアルの各ドライブモードを維持していた。しかしシビックでは、イーコン、ノーマル、スポーツ、インディビジュアルというどのモードでも、オンにすると必ずスポーツとなりオフにすると各モードへ戻る形になった。

また、レブカウンター表示はオンでプレリュードがエンジン回転数(rpm)へ切り替わるのに対し、シビックは6000rpmを100%とするパワーゲージのままとなっている。

プレリュードと共通のDシェイプステアリングとメタル製パドルシフトも採用した。
プレリュードと共通のDシェイプステアリングとメタル製パドルシフトも採用した。    平井大介

これはプレリュードがS+シフト先行採用であるのに対し、シビックは普及版第1弾であり、必ずスポーツになるのはキャラクターとしてわかりやすさを優先することが狙い。パワーゲージに関しては、変更コストと車両価格の兼ね合いで断念したようである。

なお、S+シフトはスポーツモデル以外も含めて幅広く採用予定となる。ハイブリッドであってもホンダ車に乗るのが楽しいということを提供価値、ブランドとして確立したいそうだ。

*9月20日公開予定『ホンダ・プレリュードと過ごした夏(2)』へと続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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