最新SUVの高荷重に対応した専用構造 横浜ゴムの新スタッドレスタイヤ『アイスガード8 SUV』(製品解説編)【タイヤの達人が解析】

公開 : 2026.10.04 07:45

先代モデルよりも広いトレッド幅

トレッドデザインでは、ベルト状の大型センターリブ(中央のブロック列)を採用し、セカンドブロックには相互に支え合うブロック形状を用いて、ブロック密度と溝幅を最適化。ショルダー部には大型ブロックを配置している。また、縦溝は単純なストレート溝ではなく、ブロックエッジを生かしたギザギザ配列となっている。

トレッド幅は、先代モデルとなるアイスガードSUV G075(以下G075)よりも広くデザインすることで、実接地面積を3%増加。リブとブロックの大型化によってブロック剛性を16%高めている。さらに、雪を捉える雪柱せん断力と、氷雪上でのエッジ効果を発揮する溝エッジ量を19%増加させている。

先代となるアイスガードSUV G075(左)よりもトレッド幅を広くデザイン。
先代となるアイスガードSUV G075(左)よりもトレッド幅を広くデザイン。    横浜ゴム

また、目立たないがブロックデザインで大きな効果を発揮しているのが『ラグ溝倒れ込み抑制サイプ』。文字どおり、ブロック変形によって横溝が狭くなって溝機能が損なわれないようにブロック端に配置されたサイプだ。

摩耗と性能の持続性については、専用トレッドパターン採用により耐摩耗性は11%向上。経年変化による性能劣化も少なく、4年後でもG075以上の氷上グリップ性能をキープしている。

*横浜ゴムの新スタッドレスタイヤ『アイスガード8 SUV』(試乗レポート編)に続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆

    斎藤聡

    1961年生まれ。学生時代に自動車雑誌アルバイト漬けの毎日を過ごしたのち、自動車雑誌編集部を経てモータージャーナリストとして独立。クルマを操ることの面白さを知り、以来研鑽の日々。守備範囲はEVから1000馬力オーバーのチューニングカーまで。クルマを走らせるうちにタイヤの重要性を痛感。積極的にタイヤの試乗を行っている。その一方、某メーカー系ドライビングスクールインストラクターとしての経験は都合30年ほど。
  • 撮影

    田中秀宣

    Hidenobu Tanaka

    写真が好きで、車が好きで、こんな仕事をやっています。
    趣味車は89年式デルタ・インテグラーレ。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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