機能美を追求したシエラRSコスワースから復活のGT、大反響の現代版ブロンコまで デザインが秀逸なフォード車 40選(後編)

公開 : 2026.10.31 11:45

フォードGT(2015年)

フォードGTの後継モデルの開発は容易なことではなかったはずだが、2015年1月のデトロイト・オートショーで披露された新型GTは、見事に期待に応えたと言っていいだろう。今回は3.5L V6ツインターボエンジンが採用されたが、真に注目を集めたのは、驚くほど低く構えた流麗なシルエットだ。このデザインはKaで知られるクリス・スヴェンソン氏が監修したもので、特に「フライングバットレス」は印象的な空力デザインだ。

フォードGT(2015年)
フォードGT(2015年)

フォード・フォーカスRS(2016年)

フォーカスRSには3つの世代があるが、ここで注目するは2016年に登場した第3世代だ。2002年の初代RSは外観が驚くほど控えめだったのに対し、2代目は逆に過激な方向へと進んだ。この第3世代はまさに絶妙なバランスを保っていると言えるだろう。

通りすがりの人には、RSと標準モデルの違いはわからないかもしれないが、細部にはさまざまな変更点がある。最高出力350psのエンジンに空気を供給するために大型グリルを備え、スプリッターにより空力性能を向上させている。リアにはディフューザーと大型のルーフスポイラーを装備しており、これらはすべて見せびらかしのためではなく、機能的な目的のために設けられているのだ。形よりも機能性を優先しているからこそ、フォーカスRSは魅力的なのだ。

フォード・フォーカスRS(2016年)
フォード・フォーカスRS(2016年)

フォード・ブロンコ(2021年)

25年のブランクを経て、ついにブロンコが復活した。過去のモデルを蘇らせることにおいて、フォードは卓越した手腕を発揮する。第6世代に数えられる新型ブロンコは、1960年代の初代モデルからインスピレーションを得ながら、現代的な要素を加えている。フォードは開発過程で、チーフデザイナーが所有する1976年式のオリジナル車をスキャンし、サイズや形状の参考としたほどだ。

その結果、四半世紀ぶりに蘇ったというよりは、長年にわたって進化を遂げてきたかのような外観のクルマとなった。2ドアまたは4ドアのSUVとして販売され、ルーフを取り外してコンバーチブルにできるほか、ドアを外せばオリジナルのロードスター版そっくりの姿にもなる。

フォード・ブロンコ(2021年)
フォード・ブロンコ(2021年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の英国の自動車雑誌『AUTOCAR』(1895年創刊)。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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