使えるEVがいよいよお手頃価格に ヒョンデ・アイオニック5【UK中古車ガイド】 レトロモダンな堅実ファミリーカー

公開 : 2026.10.30 18:05

レトロモダンな見た目で2021年に話題を巻き起こした、優れた実力の堅実な電動ファミリーカー『ヒョンデ・アイオニック5』。いよいよ中古車がお手頃な価格となりつつあるようです。UK編集部が魅力を再確認します。

レトロモダンな見た目の堅実ファミリーカー

レトロモダンな容姿で大きな話題を集めた、2021年デビューのヒョンデ・アイオニック5。2年後に650psを誇るアイオニック5 Nが登場し、バッテリーEVに対する印象を大きく変えたが、通常の5は堅実な電動ファミリーカーに仕上がっている。

英国仕様では、シングルモーターの後輪駆動かツインモーターの四輪駆動を選択可能。当初の最もベーシックな仕様は、58kWhの駆動用バッテリーを積む170psで、航続距離は383km。これは、2025年の小改良で63kWhへ増え、439kmへ伸びている。

ヒョンデ・アイオニック5(英国仕様)
ヒョンデ・アイオニック5(英国仕様)

その上が217psと73kWhの組合せで、航続距離は479km。これは2025年に84kWhへ増え、569kmまで伸ばされた。ツインモーターは、当初305psと73kWhの組合せで429km。2025年に84kWhへ増量され、500kmに届いた。

2023年にAUTOCARで試乗したのは、2022年に小改良を受けた、225psのシングルモーターと77kWhのバッテリーの組合せ。鋭い発進加速と、余力充分な高速巡航に感銘を受けている。安楽な運転感覚や、充実したドライブモードも高く評価された。

使える中古のEVが、いよいよお手頃に

初期のアイオニック5は、サスペンションがかなりソフト。もう少しの締まりを求める声へ応じ、2023年にダンパーは硬く調整されている。優しい乗り心地は保ちつつ、フワフワとした揺れは解消している。

シングルモーターの場合、操縦性がシャープなわけではないが、シャシーバランスは典型的な後輪駆動。四輪駆動版では頼もしいトラクションで、ラインを正確に辿れ、よりダイレクト感が強い。多くのドライバーが、運転が楽しいと感じるだろう。

ヒョンデ・アイオニック5(英国仕様)
ヒョンデ・アイオニック5(英国仕様)

車内空間は広く、後席はスライド可能。荷室は520Lと大きく、各部の小物入れも充実している。タッチモニターのシステムは、初期型ではやや古さを感じるが、2025年に改良を受けている。内装の質感は、年式を問わず若干安っぽい。

英国のトリムグレードは、SEコネクトからナムサン・エディションまでの4段階。年式によるが、ヒートポンプ式エアコンやバッテリーヒーター、外部給電などのオプションも用意されていた。使える中古のEVが、いよいよお手頃に選べるようになって来た。

新車時代のAUTOCARの評価は?

彫刻的なスタイリングに、1980年代風のプロポーション、ピクセル状の目を惹くライト。予想よりひと回り大きいハッチバックは、際立つ存在感を放つ。発売から数年が経過したが、魅力は色褪せていない。(2024年9月27日)

ヒョンデ・アイオニック5(英国仕様)
ヒョンデ・アイオニック5(英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョン・エバンス

    John Evans

    役職:特派員
    フリーランスのジャーナリストで、AUTOCAR英国編集部の元スタッフ。姉妹誌『What Car?』誌の副編集長や『Practical Caravan誌』の編集長なども歴任した。元自動車ディーラーの営業マンという経験を活かし、新車・中古車市場や消費者問題について幅広く取り扱っている。近年は、これらのニュースや特集記事に加え、アイスクリーム・ワゴンのDIY方法から放置車両の探索まで、さまざまな記事を寄稿している。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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