デザインが秀逸なフォード車 40選(前編) 黎明期のシンプル・イズ・ベストなモデルTから華麗なスポーツカーまで
公開 : 2026.10.31 11:05
走りだけでなく外観でも多くのファンを魅了してきたフォード。今回は、自動車普及に貢献した20世紀初頭のモデルTから現代のトレンドを掴んだ大型SUVまで、特にデザインが優れているフォード車を40台紹介します。
もくじ
ー見る者を魅了するスタイリッシュなクルマ
ーフォード・モデルT(1908年)
ーフォード・モデルA(1927年)
ーフォードV8(1932年)
ーフォード・モデルY(1932年)
ーフォード・パイロット(1947年)
ーフォード・カスタム(1948年)
ーフォード・ゼファー(1950年)
ーフォードF-100(1953年)
ーフォード・サンダーバード(1954年)
ーフォード・アングリア(1959年)
ーフォード・コンサル・カプリ(1961年)
ーフォード・ギャラクシー(1963年)
ーフォード・ロータス・コルティナ(1963年)
見る者を魅了するスタイリッシュなクルマ
フォードは、走り好きのドライバーを魅了する乗用車を作ることに長けており、同時に、クルマの見た目でも数多くのファンを虜にしてきた。
本特集では、世界各地で販売されたフォード車の中から、AUTOCAR英国編集部が選んだスタイリッシュなモデルを年代順に紹介する。なお、「美しい」ではなく「スタイリッシュ」という表現を用いている点に留意してほしい。そのクルマが果たすべき役割を考慮した上で、デザインが優れていると判断したクルマを選んでいる。

フォード・モデルT(1908年)
1908年発売のフォード・モデルTの実用性を追求したシンプルなデザインは、その長い生産期間を通じてほとんど変わらなかった。すっきりとしたラインに、流れるようなフェンダー、目立つラジエーター、そしてフロント配置のエンジンといった、その後の30年間に登場するクルマの基本的なレイアウトとスタイルを確立した。
フォードは不必要な支出を嫌い、モデルTを可能な限りシンプルな仕様に保った。その結果、生産開始以降に価格は下がり、1927年に最後の1台が出荷されるまでに、1500万台以上が生産された。

フォード・モデルA(1927年)
モデルA(第2世代)は、ベストセラーのモデルTの後継車として開発されたため、相当なプレッシャーがかかっていたと言えるだろう。幸いなことに、モデルAは手頃な価格と洗練された外観、そして高い耐久性を絶妙なバランスで兼ね備えていた。これらはすべて、先代のモデルTから受け継いだ要素である。
モデルAは複数の国で生産され、セダン、コンバーチブル、クーペ、ロードスター、ピックアップ、ステーションワゴンなど、多種多様なボディタイプに派生した。1932年にモデルBに取って代わられるまでに485万台の販売を記録し、フォードの評価をスタイリッシュな低価格車メーカーとして確立させた。

フォードV8(1932年)
当時、フォードはモデル18に対して「V8」という名称を使用していなかったが、顧客の間では、この飾り気のない質素なクルマのエンジンを表す名称として定着した。モデル18は221立方インチ(3.6L)のV8「フラットヘッド」エンジンを搭載しており、世界初の量産型V8エンジン搭載車となった。
英国でもごく少数が生産され、その数はわずか911台にとどまる。また、V字型のラジエーターグリルを備えた「V8-40」モデルも存在した。戦後の米国のホットロッドやカスタムシーンにおいて定番の車両となったことからも、当時いかに高く評価されていたかがよくわかる。







































































