後席の折りたたみの仕掛けもよく考えられており、トランク・ルーム下端が低くおさえられているため、荷物の出し入れもしやすいと感じた。

長い距離を走らせたが、快適であることは間違いなく、最小限のロールとともに、ダイレクトに向きを変えてくれる点が印象的だった。

ステアリングに備えつけられたパドルを操作すれば、カーブが多い山道でもそれなりに楽しめた。ステアリングそのものは味わいとは無縁だが、重みにも不満はなかった。

■「買い」か?

もちろん考慮する価値はある。というより、考慮すべきクルマである。

装備、快適性、実用性は日産キャシュカイを不安にさせるほどではないが、同マーケットで目立つことができるだけの価値はある。

スタイリングも、内容に見合っていると判断する。

ディーゼルを選べば、さらに良好な経済性が見込めるうえ、低回転域のトルクにも期待できるだろう。こちらも多くの人を満足させられるはずだ。

(ダレン・モス)

ホンダHR-V 1.5 i-VTEC

価格	£21,325(402万円)
最高速度	188km/h
0-100km/h加速	10.8秒
燃費	18.5km/ℓ
CO2排出量	125g/km
乾燥重量	1322kg
エンジン	直列4気筒1498cc
最高出力	130ps/6600rpm
最大トルク	13.5kg-m/4600rpm
ギアボックス	CVT速