まるで四輪駆動の12チリンドリ フェラーリ・プロサングエ・ハンドリング・スペチアーレ 選ばない理由が思い浮かばず
公開 : 2026.11.04 18:05
世界一スポーティなSUV、フェラーリ・プロサングエにハンドリング・スペチアーレ・パックが登場しました。一層刺激的なサウンドと引き締まる姿勢制御で、選ばない理由はない? UK編集部が試乗します。
もくじ
ー世界一スポーティなSUVにハンドリング・パック登場
ー刺激的なサウンドに引き締められる姿勢制御
ー圧倒的パワーを存分に召喚できる操縦性と安定性
ーまるで四輪駆動で4ドアの12チリンドリ
ー選ばない理由が思い浮かばない
ーフェラーリ・プロサングエ・ハンドリング・スペチアーレ(欧州仕様)のスペック
世界一スポーティなSUVにハンドリング・パック登場
世界で最もスポーティなSUV、フェラーリ・プロサングエにハンドリング・スペチアーレ(HS)・パッケージが用意された。これは、動的能力が極限領域にまでは届いていないラインナップに対し、設定されることが多い。
F80のようなハイパーカーより、より身近なコンバーチブルなどの方が、シャシーを引き締めることでシャープさを明確に高められる。つまりSUVのプロサングエも、このパッケージに適したモデルだといっていい。

発売当初から、フェラーリ初の4ドアSUVは好調に売れてきた。ところが、同社史上最も重いプロサングエが、今の時代のフェラーリを象徴するモデルとして評価されることを恐れ、販売数は制限されていた。
しかし、モデルライフの4分の3が経過し、市場の関心を喚起するべくHSパッケージが投入されたのだろう。英国では、1万6480ポンド(約343万円)の追加が必要となる。
刺激的なサウンドに引き締められる姿勢制御
自然吸気の6.5L V12エンジンは一層刺激的なサウンドを奏で、トランスアクスルの8速デュアルクラッチATの変速は鋭くなる。マルチマチック社製アクティブダンパーは調整を受け、ロールやピッチ、スクワットは10%小さくなる。
ただし、車高やタイヤに変更はなく、最高出力も725psのまま。徹底的なアプローチとまではいえず、直接乗り比べない限り、どの程度の違いを得ているのか判断は難しい。

今回試乗したのは、イタリア北部のバロッコ・プルービング・グラウンド・テストコース。ピエモンテ州の田舎道が再現されているが、許される速度域は高い。通常のプロサングエを以前に試乗した、スコットランドの一般道とは環境が違う。
圧倒的パワーを存分に召喚できる操縦性と安定性
とはいえ、プロサングエが驚異的な技術の結晶であることは間違いない。ダンパーがソフトになるコンフォート・モードを選べば、荒れた路面もまったく意に介さない。
HSパッケージといえども、日常での快適性は損なわないよう、絶妙な調整を受けている。ダイヤモンドカット加工された、巨大なホイールを通じて多少の振動は伝わるものの、不快に感じるほどではない。

マネッティーノ・モードをスポーツに、ダンパーをハードにすれば、フルブレーキングでもノーズダイブは最小限。大きなフロントノーズを、ヘアピンカーブへ正確に導いていける。操縦性と安定性の余裕は秀抜で、圧倒的なパワーを存分に召喚できる。
動的な変化は小さいといえるが、変速も痛快なほど素早い。レース・モードへ引き上げれば、5000rpm付近でのシフトショックが心地良い。
































































































































































