ただし4輪すべてに可変サスペンションが標準で組み合わされるため、コーナリング時にはボディがしっかりとコントロールされている感覚がある。

したがって、ふわふわとしていないものの以前よりも快適に感じる。コンフォート・モードでは大方の入力を一発で仕留めることができる。

ただしフランスからイギリスの道に変わるにつれて、少しずつ突きあげが目立つようになる。Sクラスでは気にならないことが徐々に増えていくのだ。

スポーツ・モードに切り替えると、車格だけにドライバーズカーというには躊躇われるが、最低限の楽しさをもちあわせていることがわかる。

オフ・センター付近は少しだけ漠然としており、重み人工的ではあるが、十分に正確であるうえ、4輪のグリップも不足はない。身のこなしにも重ったるさがない。

シートの調整幅はとても大きく、いうまでもなく足を伸ばしきっても窮屈には感じない。後席にもシート・ヒーター、マッサージ、2枚のスクリーン、タブレットがつき、不快、あるいは退屈に感じることはまるでない。

iDriveも今回のモデル・チェンジに合わせて更新されている。大きくなったロータリー・ダイアルとタッチ・パネルのおかげでスクリーン上の情報は少しだけ簡単に操作できるようになった。