BMW X1 xDrive 20i

公開 : 2015.12.14 23:55  更新 : 2021.10.11 09:02

■どんな感じ?

試乗したのは、X1 xDrive 20i。192psの最高出力と、28.6kg-mの最大トルクを発生する2ℓ4気筒エンジン搭載モデルだ。それにオンデマンド型の4WDシステムが組み合わされている。変速機は8段オートマティック。

ラインナップはちなみに、前項で触れたX1 sDrive 18iから始まる。こちらは、1.5ℓ3気筒(136ps、22.4kg-m)の前輪駆動。トップモデルのX1 xDrive 25iは2ℓ4気筒ながら、231psと35.7kg-mとパワフルで、これに8段ATと4WDシステムを備えている。

X1 xDrive 20iは、正面からアプローチすると、X3やX5といったBMWのXシリーズと共通する、SUV的といっていいのか、ごっつい雰囲気を感じる。大型で立体的なキドニーグリルと、吊り上がったようなヘッドランプと、三次元的なカーブを採り入れたエアダムのせいだろう。SUVっぽいクルマが欲しかった人には喜ばれるはずだ。

側面に回ると、一転して、ウィンドウ・グラフィックスは、2シリーズアクティブツアラーを思わせる。とくに楕円をモチーフにしたようなリア・クォーターウィンドウがそう感じさせるのだろう。メリットは当然ある。室内の広さを意識させることで、後席に乗る人にアクセスしやすい心理的な印象を与えるのに成功しているのだ。

室内はBMWの言葉にウソはない。広々としていて居心地がいい。ホイールベースは2670mmと、2シリーズアクティブツアラーと同寸だし、レイアウトも同様なので、空間の使い方は上手だ。前席は、相変わらず運転席中心の “セントラルテーマ” が採用されているので、ドライバーにとっておさまり感がある。いっぽう、後席は広いうえに、前後スライド機構もオプションで選べるので、家族で使うなど、ここに人を乗せる機会が多い人には重宝するだろう。

操縦すると、しかしながら、同じシャシーを使ったどのモデルよりもいい。

記事に関わった人々

  • 小川フミオ

    1959年生まれ。慶應義塾大学文学部英米文学科卒業。二玄社(にげんしゃ)で「NAVI」の編集に携わる。1999〜2001年、編集長。02年より「モーターマガジン」(モーターマガジン社)の編集長に。同年秋より「Food and Style」を謳うグルメ誌「アリガット」(IMAGICAパブリッシング)の編集長に。2004年よりフリーランス。

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