BMW X1

公開 : 2015.12.21 23:50  更新 : 2017.05.23 10:24

■プロローグ

“あたらしくコンパクトなUKLプラットフォームの採用により、エンジンは初の横置きとなった” ― ニック・カケット (ロードテスター)

2009年、BMWは、同社のサルーン/エステート/SUVと肩を並べる小型SUVを生みだした。売れ行きは好調。クロスオーバー・ハッチバックのカテゴリーでもやっていけるとBMWが確信した瞬間であった。

これまで6年間、ドイツはもちろんのこと、インド、中国、ロシアのファクトリーをフル稼働させて販売した台数は世界で73万台。

お世辞にもハンサムとはいえないしハンドリングはダブついていたうえ、パッケージングも悪く仕上げもていねいとはいえない。要するに洗練とはほど遠い、ラフなクルマであったが、売れたという事実は認めるほかない。

それから6年、小さなクロスオーバー・マーケットは、急速に成長を遂げた。BMWが誇っていたトラディショナルなカテゴリー以上に、重要視せざるを得なくなったのである。

そこで ‘ちゃんとした’ X1を作ることにした。これまでのような小手先の ‘SUVルック’ ではなく、まともなクルマにするために、あたらしいプラットフォームとエンジン、さらに完全なる新開発のシステムを盛り込んだ。

UKLと呼ばれるプラットフォームは、前輪駆動を前提としたものであり、ミニ・ハッチバックや2シリーズにも使用される。エンジンは横置きとし、実用性とSUVらさを叶えるためにボディ形状も大きく変わっている。

英国では最新の3気筒/4気筒のディーゼル/ガソリンを搭載。こちらもようやく、われわれがBMWに求めるレベルに達していそうだ。気になるのはそのハンドリング。果たして、BMW品質になっているのだろうか?


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