■どんな感じ?

とてつもなく楽しいクルマである、という点は変わらない。とかく速い。これもマット・プライヤーと同意見。体にぴたりとフィットしている感覚も賛成だ。

3.0ℓ直6エンジンは、避けようのない一瞬のラグの後にすこぶる快調に回る。コーナーでは、サスペンションのおかげで、こちらが望むようにコントロールできる。

かといって19インチのホイールが、足元の硬さを感じさせることはない。リッジを踏んでもスタン! といなす。ウェールズの田舎道でも疲れ知らずだった。

欠点は? 6速マニュアルの操作感が期待するほどスイートではない。個人的には、自動ブリッピングも好きではない。おだやかにスロー・ダウンしたい時もある。

反面、つい先日テストしたM3コンペティション・パッケージのごとく、高速域ではぴたりと地面に吸いついている点は褒めたい。見た目も裏切っていない。