約51万円で『ホンダ・シビック・タイプR』を購入した英国在住オーナー 「歴代最もコスパに優れる」FN2型 普段はシトロエン売り

公開 : 2026.11.02 17:05

英国在住のマイケル・スモールさんは自動車ディーラーに勤めていますが、FN2型のホンダ・シビック・タイプRが欲しくなり、1年半前に中古で購入。一番人気というわけではありませんが、その分価格はお手頃でした。

ディーラーが選んだこだわりの1台

自動車ディーラーの販売員は普段、どんなクルマに乗っているのだろうか? 大いに割引したクルマだろうか? 必ずしもそうとは限らない。英国のシトロエンディーラーで営業職を務めるマイケル・スモールさんの場合は、2008年登録のホンダ『シビック・タイプR』だ。

「シトロエンに入る前は、ホンダを売っていました。自分のクルマと同じ『FN2』のタイプRをたくさん売りましたが、当時はクルマについて深く考えたことはありませんでした。売ることは単なる仕事であり、目的を達成するための手段に過ぎなかったのです」とマイケルさんは言う。

マイケル・スモールさんのホンダ・シビック・タイプR(FN2)
マイケル・スモールさんのホンダ・シビック・タイプR(FN2)    AUTOCAR

「ですが、時が経つにつれ、タイプRのスポーティなキャラクターだけでなく、その実用的な面にも惹かれるようになりました。いい具合に車齢を重ね、見た目もなかなかいいと思います」

マイケルさんがこのタイプRを購入したのは1年半前のこと。走行距離は約16万7300kmで、価格は2450ポンド(約51万円)だった。

「歴代のタイプRの中で、FN2が最もコストパフォーマンスに優れていると思います。価格以上に充実しています。おそらく、最も高く評価されたモデルではなかったからでしょう」

スリリングかつ自然な感覚のVTEC

彼の言うことも一理ある。英国では、FN2世代のローテクなトーションビーム式サスペンションは、前世代のダブルウィッシュボーン式に比べて「後退」だと見なされていた。車体も重くなり、出力はわずかに向上しただけだった。しかし、誇り高いオーナーの前では、そうしたことは口に出さないほうが賢明だ。

いずれにせよ、マイケルさんにとってこのクルマは、サスペンションのレイアウトなど気にする必要がないほど、多くの点で優れている。

マイケル・スモールさんのホンダ・シビック・タイプR(FN2)
マイケル・スモールさんのホンダ・シビック・タイプR(FN2)    AUTOCAR

「路面への食いつきが本当に良く、ステアリングの反応もクイックで、非常にダイレクトです。5500rpmあたりでVTECシステムが作動すると、パワーの違いをはっきりと感じます。ターボのような急激な加速ではありませんが、それでもかなりスリリングで、より自然な感覚です」

「実際、このパワーは現代の道路にはちょうど良いと思います。免許を失うほどの危なっかしさもありません。オプションの19インチホイールを履いていますが、18インチを履いている友人のクルマに乗ると、そちらの方がずっと乗り心地がいい。もし機会があれば18インチに交換するかもしれませんが、やることはそれくらいでしょう」

1年半前に購入して以来、マイケルさんは6万9000kmを走った。もちろん彼には社用車(現在はシトロエンe-C5エアクロス)があるので、これはすべてプライベートでの走行に違いない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョン・エバンス

    John Evans

    役職:特派員
    フリーランスのジャーナリストで、AUTOCAR英国編集部の元スタッフ。姉妹誌『What Car?』誌の副編集長や『Practical Caravan誌』の編集長なども歴任した。元自動車ディーラーの営業マンという経験を活かし、新車・中古車市場や消費者問題について幅広く取り扱っている。近年は、これらのニュースや特集記事に加え、アイスクリーム・ワゴンのDIY方法から放置車両の探索まで、さまざまな記事を寄稿している。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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