フォルクスワーゲン・ティグアン2.0 TDI

公開 : 2016.06.03 23:50  更新 : 2017.05.29 18:56

テスト車の足元は、19インチ・アロイ・ホイールと標準のパッシブ・ダンパーという組み合わせであったが、パーフェクトとはいえないにせよ、平均値はクリアしている。路面がえぐれているところやエッジの立った凹みに出くわすとドスンと振動を伝えるが、多くの環境では落ち着いている。長周期のうねりをともなう道でも車体はきちんと平静を保ち、いやなピッチもない。

同時に前輪駆動の同エンジン搭載車を試した。こちらの方がターンインに対して積極的に思えた。また18インチのホイールの方が明らかに乗り心地がよかった。高速域のタイヤ・ノイズもわずかに小さかった。何を優先するかによるが、ごく一般的な使い方ならば、2.0トンの牽引キャパを兼ね備える4モーションよりも、フットワークの軽いFFの方がいいかもしれない。少なからぬお金の節約にもつながる。

キャビンのデザインは風通しのよさを感じる。素材はモダン・フォルクスワーゲンの例に漏れずきちんと吟味されているし、ドライビング・ポジションも快適性重視で不満はない。英国仕様の場合、どのグレードにも8.0インチのカラー・タッチスクリーンがつくが、この出来栄えは同カテゴリーのなかでトップ・レベルといえる。

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