【GWのロングドライブに最適】最高燃費は28km/L!フォルクスワーゲン・ティグアンのディーゼルで限界低燃費に挑戦

公開 : 2025.05.01 12:05

フォルクスワーゲンの日本市場では現在、Tロック、ゴルフ、パサート、ティグアンにディーゼルモデルを設定しています。そんなディーゼルを使用したメディア向けの燃費チャレンジ企画があり、編集部からヒライが参加してきました。

チャレンジはティグアンTDI4モーションRラインで

フォルクスワーゲンの日本市場では現在、Tロック、ゴルフ、パサート、ティグアンにディーゼルモデルを設定している。それはどれも素晴らしい仕上がりで、筆者として、あるいは編集者として薦める記事を何本も作ってきた。

そんなフォルクスワーゲンのディーゼルモデルを使用したメディア向けの燃費チャレンジ企画があり、私も参加することができた。

往路で試乗したティグアンTDI4モーションRライン。この写真については、後半の本文にて。
往路で試乗したティグアンTDI4モーションRライン。この写真については、後半の本文にて。    佐藤亮太

具体的には、フォルクスワーゲン・ジャパンがある東京の品川を出発し、この日の宿泊地となる新潟の長岡に向かう道中、関越自動車道の赤城高原SAまでの燃費を競うもの。車種は上記4車種8台で、JC08モードのカタログ燃費と車両が計測している実燃費の差を比率で計算する形になる。AUTOCAR JAPANには、『ティグアンTDI4モーションRライン』が割り当てられた。

個人的にこれまで燃費チャレンジはほとんど参加したことがなく、正直、手探りであったが、とりあえず最大3名までとなっていた参加人数を私と佐藤亮太カメラマンの2名とすることで、まずは重量を稼ぐことにした。

開始前のブリーフィングで、4月中旬の少し暑くなってきた時期なのでエアコンはオフにしないことと、タイヤの空気圧は変えないことを確認。ユーザーの実際の使用状況になるべく近くしようという話になった。ただし、どのようなルートで行くかは自由だから、そこは鍵になりそうだ。

作戦はとにかくアクセルを踏み込まないこと

地下駐車場に移動し、ついに競技開始。まずはエンジンオンの前に、ドライブモードをエコに切り替えた。エアコンはオンだが、温度は少しあげて23度とした。

今回の作戦は、とにかくアクセルを踏み込まないことだ。クルーズコントロールだと勾配を無視して速度を一定に保とうとするため、登りでどうしても燃費が落ちてしまうから使用しないと決めた。

赤城高原までは3時間以上ノンストップだったが、快適なドライブであった。
赤城高原までは3時間以上ノンストップだったが、快適なドライブであった。    佐藤亮太

実際に走り始めてメーターを見ていると、1000rpm以下までは下がらなかったので、1000~2000rpmの間でなんとか収めるようにアクセルをコントロール。メーター左側には瞬間燃費がわかるバーグラフもあるので、そこを常に意識しながら走行していった。

……などとメーターに目をやりながら首都高速中央環状線を走っていたところ、そちらに集中しすぎたのか、うっかり4号新宿線に入ってしまうというミスコース! もちろんそのまま中央環状線を北上し5号線に向かうのが最短ルートだ。しかも、4号線はいきなり渋滞しており、燃費がみるみる悪化していく……。

この時ナビは幡ヶ谷ICで降りてUターンを指示していたが、ここでふと、このまま中央高速を走り、圏央道を抜け、関越に合流する作戦を思いついた。時間はかかるが、高速道路を走る距離が長くなれば長くなるほど平均燃費が向上するのではないかと。

そしてこの作戦は功を奏し、渋滞を抜けたあとはみるみるうちに燃費が改善していった。ただ、周囲の流れからは遅めの速度ではあったので、他の車両に迷惑にならないよう速度を上げる場面が何度かあり、その度に燃費が少し悪化し……を繰り返した。

また、SAでの休憩も燃費ロスとなる可能性があり、品川から赤城高原までの3時間15分はノンストップで走行。ここはティグアンの長距離性能の高さで、疲れゼロとは言わないまでも、かなり快適に移動することができた。そう、改めてティグアンはいいクルマだなぁと感心したのだ。ディーゼルながら静粛性は高く、Rラインは19インチにもかかわらず、乗り心地も悪くなかった。

ちなみに、ティグアンRラインのカタログスペックは16.9km/Lだが、途中、最高で約28km/Lをマーク! これはもしや優勝? と欲が出てくるが、油断はせずにペースをキープ。しかし前橋あたりから赤城高原まではほとんどが上りとなり、最終的には約26km/Lまで落ちてしまった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。
  • 撮影

    佐藤亮太

    Ryota Sato

    1980年生まれ。出版社・制作会社で編集経験を積んだのち、クルマ撮影の楽しさに魅了され独学で撮影技術を習得。2015年に独立し、ロケやスタジオ、レース等ジャンルを問わない撮影を信条とする。現在はスーパーカーブランドをはじめとする自動車メーカーのオフィシャル撮影や、広告・web・雑誌の表紙を飾る写真など、様々な媒体向けに撮影。ライフワークとしてハッセルブラッドを使い、生涯のテーマとしてクラシックカーを撮影し続けている。佐藤亮太公式HPhttps://photoroom-sakkas.jp/ 日本写真家協会(JPS)会員

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