アウディA3コンバーチブル1.4 TSFI

公開 : 2016.07.01 05:30  更新 : 2017.05.29 18:13

トランクルーム開口部は郵便ポストの投函口くらい小さく(もちろん比喩的な意味で)、横幅も小さいが、奥行きはかなり大きい。よって2、3のスーツケースかゴルフ・バッグを積みこむことができるだろう。ただ幌を開き、荷室に畳まれると、かなり狭くなるのは予想通り。

いざドライブすると少し幻滅する点が目立つ。

Sライン・スポーツ・サスペンションもあまり役にたっていないようで、コーナーでは確かにボディがフラットなのだが、コンフォート・モードでも乗り心地が硬く、時に上下の落ち着きが損なわれる。しかしながらフロント・エンドが路面によく食いつく。そのうえアンダーも処理しやすく、かなり粘り強い。ステアリングはダイレクトでターンインもサクッと決まる。重みが速度依存しない。ただし手元に伝わるフィードバックは期待すべきではない。これが災いして、結果的に漠然とした印象を受けると言わざるを得ない。

その辺をゆったり走る分には1.4ℓエンジンのキャラクターはA3コンバーチブルに合っている。低速域では静かでなめらかなのだ。しかしプッシュすると人工的で不自然な音が響く。また0-100km/hタイムは8.9秒であるから、遅くはないが、決して速いとも感じない。

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