フォルクスワーゲンUp! 1.0 TSI

公開 : 2016.07.01 05:20  更新 : 2017.05.29 18:56

アウトストラーダで強めにアクセルを踏んでみると、3気筒エンジンは根気強く、そこそこのペースを守ってくれる。よってリラックスしたクルーズも可能である。

ギア比もトルクの大きい回転域を引きだすのに一役買っている。変速そのものも楽しいのだが、追い越し時のシフト・ダウンはさほど頻繁に行う必要はない。

ステアリングは以前と変わりなく、やや漠然としているが、切っていけばきちんと曲がっていく設定である。乗り心地もシティカーとしては良好だ。

短いホイールベースと重心の低さのおかげで市街地を颯爽と走るのにも向いている。コーナーは、彫刻刀でサクリと木を削るかのように気持ちよく走り抜けられる。注意すべきは17インチよりも15インチのホイールを選ぶ方がいいという点だ。17インチはバネ下重量を増加させ、薄くなったサイドウォールが乗り心地の悪化とハンドリングの魅力の低下を招きやすい。

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