アルピナB7ビターボ

公開 : 2016.08.09 05:40  更新 : 2017.05.29 18:24

インテリアはオプション品が少なかったため、ロングホイールベースの7シリーズとほとんど変わらない。オプション変更をしたときのみ、タイトに引き伸ばされたラバリナ・レザーを目にすることができるのである。

だからといって安っぽいなどということはまるでない。ジェスチャー・コントロールやシート・マッサージ機能などフラッグシップならではのものも少なくない。

後席は極めて広い。照明器具の仕上げも美しいし、タブレットでほとんどすべての機能をコントロールできるのもいい。個人的には後席空間から ‘外界’ の混雑などを眺めているだけでも、恐ろしくラグジュアリーでごく個人的な空間に身をひたしているという充足感があった。

■「買い」か?

荘厳さやセレモニー的な物事が好きならば、もしかするとアルピナB7は希望に答えてくれないかもしれない。端的にいってロールス・ロイスベントレー、メルセデス-AMG S63の方が豪華である。

むしろこのクルマが輝くのはアウトバーンである。わかりやすい豪華さよりも、「ある程度以上に高級であり、なおかつ ‘わたしは自分のクルマのことをよくわかっている’」という向きがB7に惚れるのだろう。

わかる人にはわかる。それでいい。最大の賛辞である。


アルピナB7ビターボ

価格 £126,224(1,688万円)
最高速度 330km/h
0-100km/h加速 3.7秒
燃費 9.6km/ℓ
CO2排出量 242g/km
乾燥重量 2110kg
エンジン V型8気筒4395ccツイン・ターボ
最高出力 609ps/5750-6250rpm
最大トルク 81.6kg-m/3000-5000rpm
ギアボックス 8速オートマティック


▶ 海外初試乗 / BMW 740Le xDrive
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