2016年8月 自動車販売台数ランキング

2016.09.07

8月の新車販売は4カ月ぶりに前年超え。軽自動車はマイナスが続く

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2016年8月の全体での国内新車販売は、前年同月比2.9%増の33万6658台と4カ月ぶりにプラスを記録した。カテゴリー別では、登録車が同5.7%増の22万3273台と2カ月ぶりの前年超え。一方、軽自動車は同2.0%減の11万3385台と20カ月連続でのマイナスとなった。市場の動向について業界団体の関係者は「登録車はプリウスなどの新型車のセールスが引き続き好調で、販売成績が伸びた。軽自動車は燃費データの不正問題の影響でスズキが前年同月比1.8%減、日産自動車が同23.2%減と落ち込み、三菱自動車は従業員や取引先、関連自治体などの買い支えもあって同10.8%増を記録したものの、全体としては低調に推移した」と解説。今後については、「秋に向けて各メーカーが販売台数を伸ばせそうな新型車を積極的に発売する予定なので、それらがどれくらい市場に受け入れられるかがポイント。ただし、一部の新型車に人気が集中し、またユーザーの購入意欲も低調なため、楽観視できない状況が続く。日産セレナがアイドリングストップ後の再発進で不具合が見つかって出荷を一時停止したこと、三菱自動車がさらなる燃費不正問題によって8車種の販売を中止したこと、消費税増税の延期によって今年後半の駆け込み需要がないことなどもマイナス材料」と指摘した。

車名別ランキングでは、新型に移行したトヨタ・プリウスが前年同月比164.5%増の1万7503台の好成績を記録して9カ月連続でのトップに輝く。続く第2位には1ランクアップでホンダN-BOXが位置。第3位には1ランクダウンでトヨタ・アクアが入った。トップ10を一覧すると、軽自動車は前月より2車種増えたものの4車種にとどまり、残り6車種は登録車。この比率になるのは2カ月ぶりである。また、販売を再開した日産デイズは同21.2%減ながら7268台の販売を達成して第6位にランクイン。三菱eKは同18.0%増の2454台で第37位に入った。

注目のニューモデルの動きも見ておこう。昨年7月に新型に切り替わったトヨタ・シエンタは同23.0%増を達成して第5位に、発売1カ月で月販目標の3.3倍となる約1万6500台の受注を記録した新型トヨタ・パッソは同143.4%の大幅増で第8位に位置。8月末に全面改良を実施した日産セレナは同10.5%増で第22位にランクインする。7月にマイナーチェンジを行ったマツダ・アクセラは同143.8%増で第34位に、6月にフロントデザインを大刷新するなどのマイナーチェンジを図ったトヨタ・エスティマは同195.9%増で第35位に、2月にハイブリッドモデルを追加したホンダ・オデッセイは同111.9%増で第39位に入った。

2016年8月 車名別乗用車販売台数ランキング (日本自動車販売協会連合会発表)

メーカー モデル 台数
1 トヨタ プリウス 17,503
2 トヨタ アクア 11,220
3 トヨタ シエンタ 9,518
4 ホンダ フィット 7,034
5 トヨタ パッソ 6,476
6 トヨタ ヴォクシー 6,412
7 トヨタ カローラ 5,944
8 日産 ノート 5,606
9 トヨタ ヴィッツ 5,204
10 ホンダ ヴェゼル 5,066
11 日産 セレナ 4,392
12 トヨタ ノア 3,964
13 マツダ デミオ 3,961
14 トヨタ ヴェルファイア 3,634
15 スズキ ソリオ 3,601
16 日産 エクストレイル 3,331
17 トヨタ エスクァイア 3,210
18 ホンダ シャトル 3,189
19 ホンダ ステップワゴン 3,159
20 スバル インプレッサ 3,089
21 トヨタ ハリアー 2,855
22 トヨタ アルファード 2,814
23 マツダ アクセラ 2,711
24 トヨタ エスティマ 2,586
25 トヨタ クラウン 2,155
26 ホンダ オデッセイ 2,132
27 スバル フォレスター 2,006
28 スバル レヴォーグ 1,970
29 トヨタ ランドクルーザーW 1,705
30 トヨタ スペイド 1,619

輸入車の新規登録台数は5カ月連続のプラス。VW/アウディは不振が続く

輸入車の新車販売は回復軌道に乗っている。8月の外国メーカー車の新規登録台数は前年同月比0.5%増の1万9782台と、5カ月連続でのプラス。日本メーカー車含でも同5.3%増の2万3531台と前年超えを成し遂げた。登録車に占める輸入車のシェアは8.9%と高レベルを継続する。市況についてJAIA関係者は、「輸入車販売は回復基調が鮮明になってきた。ただし、フォルクスワーゲンとアウディは排出ガス不正問題によるイメージ悪化が長引いてマイナスが続いている。価格帯では400万円以上のクラスが好調をキープ。とくにエコカー減税の対象となるディーゼル車が販売を伸ばしている。これで400万円未満のクラスが復調すれば(8月は同20.6%減)、輸入車は本格回復となるだろう」と分析した。

外国メーカーのブランド別成績では、前年同月比4.9%増の4805台の新規登録を記録したメルセデス・ベンツが18カ月連続で首位を維持する。第2位には同15.6%増(3374台)を達成して1ランクアップを果たしたBMWが位置。第3位には昨年7月の新型パサート発売による反動もあって同33.0%の大幅減(2908台)となったフォルクスワーゲンが、第4位には同7.1%減(1966台)のアウディが入った。

8月は前月に引き続き、ドイツ4強以外のブランドの好調ぶりも目立った。BMWミニが前年同月比20.8%増(1563台)、ボルボが同12.5%増(993台)、ジープが同54.9%増(753台)、プジョーが同26.8%増(445台)、フィアットが同17.9%増(435台)、ルノーが同4.1%増(329台)、スマートが同5840.0%増(297台)、ジャガーが同32.1%増(206台)、アバルトが同81.9%増(151台)、シトロエンが同53.8%増(140台)の好セールスを達成する。いずれのブランドもニューモデルの導入や販売キャンペーンの強化などが奏功した。

2016年8月 車名別輸入車新規登録台数 (日本自動車輸入組合発表)

メーカー 8月 2016年累計
1 Mercedes-Benz 4,805 42,087
2 VW 2,908 31,713
3 BMW 3,374 31,583
4 Audi 1,966 18,003
5 BMW MINI 1,563 15,049
6 Volvo 993 9,064
7 Jeep 753 5,931
8 Peugeot 445 4,686
9 Fiat 435 4,459
10 Porsche 368 4,374
11 Renault 329 3,091
12 smart 297 2,745
13 Land Rover 164 2,069
14 Ford 221 1,831
15 Jaguar 206 1,682
16 ABARTH 151 1,208
17 Alfa Romeo 107 1,197
18 Citroen 140 1,146
19 Maserati 97 750
20 DS 27 720
21 Ferrari 63 477
22 Cadillac 39 382
23 Chevrolet 34 299
24 Lamborghini 29 257
25 BMW Alpina 15 234
26 Bentley 20 220
27 Chrysler 19 203
28 Dodge 34 198
29 Lotus 25 153
30 Rolls Royce 19 133
31 Aston Martin 15 128
32 Mclaren 8 94
33 Rover 7 27
34 GMC 3 12
35 Lancia 10
36 Buick 2 7
37 Autobianchi 6
38 MG 1 6
39 Morgan 1 6
40 Hummer 5
41 Pontiac 2 4
42 Bugatti 2
43 Detomaso 2
44 Hyundai 2
45 Maybach 2
46 PROTON 1
Others 22 192
合計 17,986 186,450
文・大貫直次郎
 
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