テスラ、2017年に全車に完全自動運転モードを搭載

公開 : 2016.10.21 04:50  更新 : 2017.12.14 12:31

現在生産されているテスラは完全自動モードを実行するためのハードウェアを搭載した。但し、その完全自動運転を実現するソフトウェアは来年、2017年にリリースされる予定だ。

完全自動運転のためのハードウェアは、最高250m離れた場所までキャッチすることのできる360度を見渡す8台のカメラと、アップデートされた12台の超音波センサーが組み合わされたもの。この超音波センサーはこれまでのセンサーよりも2倍の距離を持ち、固いもの、柔らかいものを判断することもできる。更に、豪雨、霧、埃といった障害物を避けて前面を完全にキャッチするレーダーも加えられている。

これらのハードウェアは現在生産ラインにのっているモデルXおよびモデルSに取り付けられることになるが、無線のアップデートを含めたオペレーション・システム(OS)が最新になるまで使用されることはないという。

テスラのCEO、イーロン・マスクは、このOSに関しても1年以上待たせることはないとし、2017年後半までにはリリースする予定だと語った。また、もしこのOSが完成すれば、ステアリング・ホイールに一切触れることなく、ニューヨークからロサンゼルスまでの移動が可能だとテスラは主張する。

テスラはその詳細を明かしていないが、現在のシステムから大幅な向上が見込まれる。しかし、この完全自動運転モードは法律上、ハイウェイ、あるいは片道複数車線での使用に限られるという。とはいうものの、このソフトウェアが完全自動運転に近づくための大きなステップになることは間違いない。

これとは別にテスラは新しいソフトウェアであるv8.0を先月発表した。このシステムは、レーダー・システムによる障害物認知が格段に向上しているという。

「障害物を検知した瞬間から初期制動に入ることを可能としている。また、それが特に大きいものは、金属のように固いものであれば、なおさらだ。また、交差点を横切るトラックや、交通標識を見分けることもできる。」

このv8.0ソフトウェアは、モデルSおよびモデルXではワイヤレスでダウンロードすることが可能となっている。

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