ホンダ・フリード・ハイブリッドG ホンダ・センシング

公開 : 2016.11.03 05:50  更新 : 2017.05.29 19:09

  • 2列5人乗りとなるフリード+、それもFFだと荷室空間は実用的のひと言。

  • ラゲッジクッションマットを敷いていた展示車両。

  • 1.5ℓ直噴のガソリン車(131ps)は188万円から。

■「買い」か?

最大のライバルのシエンタもコンパクトなミニバンとしてよく考えられていて、どっちがいいかは直接乗り比べてみないと軽々には結論が出せない。

とはいえ、記憶の中で対決させてみると、同じアトキンソンサイクル同士でも、ホンダの1.5ℓの方が力強くて、フィーリングがイイ。トヨタの1.5ℓは上まで回すと電気掃除機が詰まっちゃったみたいな音を発するのに対して、ホンダはやっぱりエンジン屋なのである。気持ちイイ! とまではいかないけれど、運転して楽しいのはフリードの方だ。

ここへ来てホンダは、低床低重心ミニバンづくりの勘どころというか、奥義を極めた感じで、ま、今回は横浜みなとみらい地区をチョロリと走っただけだけれど、背の高さ、着座位置の高さをまったく意識させることがなかった。たいしたもんである。

フリード+の場合、前述したように2列目シートの座面を前方に跳ね上げて背もたれを倒し、荷室用ユーティリティボードをつなぐと、許容範囲の多少の段差があるフルフラット状態が生まれる。「おやすみモード」と呼ばれるこの状態にした上で、実はバモス用のラゲッジクッションマット、¥21,600が敷いてある展示車両が1台置いてあったので、そこに上がりこんで寝転んでみると、なぜか頭がクラクラした。

できれば、ふとん、あるいはベッドで寝たいものではあるけれど、日本百名山制覇の旅なんかに、このぐらいのサイズのミニバンでぶらりと出かけるのも、カジュアルでよろしいのではないかと思う。

フリード+のフツーの内燃機関のみの1.5ℓDOHC搭載車、5人乗りは、ホンダ・センシング付きで車両価格200万円。私が買うんだったらコレだな……。でもって、浮いた予算分で宿屋に泊まりたい。
 

ホンダ・フリード・ハイブリッドG ホンダ・センシング 4WD

価格 2,965,800円(Cパッケージ)
全長×全幅×全高 4265×1695×1735mm
ホイールベース 2740mm
乾燥重量 1490kg
原動機 直列4気筒1496cc + モーター
エンジン最高出力 110ps/6000rpm
エンジン最大トルク 13.7kg-m/5000rpm
モーター最高出力 29.5ps/1313-2000rpm
モーター最大トルク 16.3kg-m/0-1313rpm
ギアボックス 7速デュアル・クラッチ
サスペンション マクファーソンストラット / ド・ディオン
ブレーキ ベンチレーテッド・ディスク / ディスク
タイヤ 185/65R15
燃費(JC08モード) 25.2km/ℓ


▶ 徹底解説 / ホンダ・フリード/フリード+
▶ 国内初試乗 / トヨタ・シエンタ

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