日産マイクラ0.9T

公開 : 2016.11.17 05:50　　更新 : 2021.03.19 11:28

ルノー-日産アライアンスが開発した、0.9ℓの3気筒ガソリン・ユニットは、2000rpm以下の魅力がないにせよ、それ以上であればとてもなめらかに回る。

音も耳障りでない程度に生き生きとしたもので、5速マニュアルのキチッとした操作感とあいまって小気味よいと感じる。

2日間にわたってドライブした結果、燃費が14.2km/ℓを超えることができなかったため、ガソリン車ゆえの最悪の燃費も頭には入れておく必要があるが、そういった向きには4気筒1.5dCi(ディーゼル)を選ぶという手もある。

一方、ハンドリングにこだわるならば、80kg重くなってしまうディーゼルよりもガソリン・モデルの方が好ましいだろう。

オプションのひとつにBOSE製のサウンド・システムもあり価格を考えると躊躇する向きも少なくないかもしれないが、このクラスのクルマのなかでは、これほど豊かなサウンドを響かせてくれるものはないとも感じた。

■「買い」か?

このクラスのなかで決して無視できるクルマではない。いや、ベストだということもできるだけの実力を備えている。価格によって評価がわかれる可能性もあるが、そのハードルを超えさえすればベスト・オブ・ベストといえるだけの可能性を十分に秘めたクルマである。

■日本版編集部の見立て

モデルチェンジのスパンが長いマイクラだからこそ、日産はかなり本腰を入れてしっかりしたものを造ってきた。今回の新しいマイクラも、すべてにおいてクラス・トップといっても過言ではない設えだ。日本でも早く試乗したい1台だ。