シトロエンC3ピュアテック110

公開 : 2016.12.15 05:40  更新 : 2021.03.05 21:43

インテリアもフレッシュな印象。シートは平板で、ベンチに座っているような間隔になるが、不快ではない。ステアリング・コラムの調整幅も大きく、ペダルの位置も無理なく適切だ。

カクタスと異なり、スピード・メーターとレヴ・カウンターがアナログとなる一方で、空調やシステムのコントロールは7.0インチのタッチスクリーン・インフォテイメント・システムからおこなう。

タッチスクリーン上で操作するのは、よい面と悪い面がある。見た目はクリーンで現代的なのだが、ヒーターの温度を調整したりするのが煩わしいのだ。前方から視線を外す時間が長くなる。

もうひとつ気になるのが、内装パネルだ。見た目ほど手触り(=質感)がよくない。室内スペースも、小型車クラスにおいては平均的。荷室容量もそこそこだ。

乗り心地に関してはメインストリームとは距離を置いている印象。多くのメーカーが足回りを締めあげ、スポーティだと主張するなかで、C3のそれはソフト。ふんわりとしており、往年のモデルを思い出す。

アイデア自体は悪くないため、もう少し煮詰めさえすれば、より一層評価は高まるだろう。

ステアリングは軽いもののダイレクトだ。つまり市街地を走る際には楽である。一方モーターウェイの速度域になると、やや不安定になる。先述のサスペンションも要因なのだろう。特に英国の荒れた道では全体的にぶわぶわと落ち着かない。5速MTのシフト・フィールも漠然としている。

ただ、トップ・レンジのガソリン・ユニットはとてもよくできている。低回転域はわずかにターボ・ラグが観察されるが、気になるほどではない。

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