次世代のSクラスは25の外部センサーを持つ

公開 : 2012.12.04 15:49  更新 : 2017.12.14 12:31

ラグジュアリー・サルーンとしてメルセデス・ベンツSクラスは、様々な安全装備を施してきた。1959年のクラッシャブル・ゾーン、1961年のディクス・ブレーキ、1978年のABS、1981年のエア・バッグ、そして1995年の電子制御によるスタビリティ・コントロールなどだ。

今日では、多くのメーカが、その草分けとなろうと安全技術に取り組んでいる。しかし、新しいSクラスは、そういった自動車メーカーにとって再び大きなベンチマークとなろう。

より新しいインテリジェント・ドライブを生み出すためには、センサーとテクノロジーを知的に結びつけることが重要だと、メルセデスの開発のボス、トーマス・ウェーバーは語っている。

新しいSクラスは25の外部センサーを持つ。それは、レーダー、可視光、赤外線、超音波に分類される。これらセンサーの中でも最も草分的な存在なのがステレオ・カメラだ。それは45度の範囲のバックミラーの中で、50m以内に他の車輛が近づくと認知する。

メルセデスは、その安全装置の開発のために、2,000万ポンド(26億円)のシュミレーターを作成している。それは7トンの重さを持つもので、コンピュータによって生成されたイメージが投影されるものだ。

長期的な目標は「アクシデントと縁のないクルマ」、そして「自動運転ができるクルマ」だという。しかし、現時点ではメルセデスはどちらも可能だとは行っていない。

次世代Sクラスの主な機能は次のとおりだ。

レーンキーピング・アシスタンス
ステレオ・カメラとレーダー・センサーによって、オーバーテイクするクルマや、対向車を感知。レーンからの離脱しないように、安全にカバーする。速度は60km/hから200km/hまでの範囲で作動する。クルマが必要以上にふらついた場合、ステアリング・ホイールの振動でそれを伝える。

アダプティブ・クルーズ・コントロール
ステレオ・ビジョンとレーダーとで、ゆるやかなコーナリング時も一定の速度のままクルージングが可能。

リブ・エアバッグ
その名のとおり肋骨周辺を守るためのエアバッグ。ベルト・バッグが圧縮ガスによって放たれ、内蔵を守る役目を持つ。

居眠り防止装置
ステアリングにつけられたセンサーで、ドライバーの居眠りを察知し、ビジュアルとアラームによってそれを警告するというもの。リクエストがあれば、衛星ナビゲーションが近くの休息所を案内する。

標識認知
衛星ナビからの情報を基に制限速度を決めるが、フロント・ウインドスクリーンに搭載されたカメラによって道路脇の制限速度標識も読み込む。この場合、沿道の標識が優先される。また、追い越し禁止も案内される。

交差点でのブレーキ・アシスタント
ブレーキ・アシスタントとビデオ・カメラ、レーダーとの組み合わせで、交差点での進入の際に危険を察知して、ブレーキを掛けるシステム。これにひょり事故の27%は防げるとメルセデスはコメントしている。

アクシデント予想
ステレオ・カメラとレーダー・センサーに基いて、歩行者を発見し、事前に安全なブレーキングを行うというもの。最高50km/hで動作する。また、ブレーキ・システムとシートベルトも衝突寸前には用意される。

可変ライト
190以上のLEDを使う次のSクラスは、バルブのない最初のクルマとなる。LEDはキセノン・ライトの半分のエネルギーしか消費しない。ヘッドランプはコーナリングを行う先を照射する他、霧に対するモードも自動切り替えとなる。また、対抗車があった場合や、道路標識があった場合など、自動的にハイビームを切り替えることも買おう。更に改善された赤外線の夜間の能力は、最高160m放れた歩行者を察知することが可能だ。

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