BMW 318iツーリング・ラグジュアリー

公開 : 2016.12.21 05:40  更新 : 2017.05.23 10:22

■どんな感じ?

エンジンスペックからも想像できるように、318iの体感動力性能は、ちょうど2.0ℓ自然吸気ガソリン相当。

そこから想像されるとおり、実用的にはなんら問題はないが、お世辞にも「速い、力強い」といいきれるほどではない。今回は市街地のみの試乗しかできなかったが、高速追い越しなどでは、後続車との間合いに多少は気をつかう必要がありそう……と思うくらいのパンチ力である。

少しばかり懸念された振動騒音は、事前に予想していたよりもずっと優秀といっていい。アイドリングやフル加速でこそ3気筒独特のビートが伝わって、好き嫌いが分かれるかもしれない。

しかし、ごく普通のパーシャル・スロットルでは、走行中は良くも悪くもエンジンの存在感が希薄。3気筒によるネガは最小限に抑えられている。

今回の試乗車はステーション・ワゴンの ‘ツーリング’ だった。もともとセダンの通常エンジンで50:50付近の重量配分にこだわるBMWでは、ワゴンやSUVではわずかにリア寄りの重量配分になるのが通例。

今回はさらにエンジンが軽くなっており、車検証の軸重値では、なんと100kgも前軸側が軽いのだ(重量配分は47:53)。

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