ボッシュ、先進の音声認識技術を活用したコクピットを公開

公開 : 2017.01.05 03:45  更新 : 2017.12.14 12:31

新しいボイス・コントロール・テクノロジーはカジュアルな会話を理解するという。そのデモンストレーションがボッシュによってCESの会場で行われた。

ボッシュは今年のCESで、何気ないカジュアルな会話を理解することのできる先進のコンセプト・モデルを発表した。ヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)と呼ばれるもので、現在の音声システムが特定の単語に限られているのに対し、乗客が自然に語ったことを理解し、それをクルマのコントロールや、その他のコントロールに活かすものだという。

このコンセプト・モデルのデザイナーのひとりであるジャニーン・シュリンクは、「クルマにいながら自宅の窓を閉めるように頼んだり、夕食のレシピを教えてもらうこともできるようになる。」とAUTOCARに話してくれた。

また、HMIが自動運転と密接な関係にあるとし、更に自動運転から手動運転に切り替えるタイミングも警告してくれるという。

このHMIは2025年までにはプロダクション可能になるという。

「すでにスマートフォンでは一般になりつつあるものだが、これを自動車に持ち込んだものと思えば良い。クルマを通して、クルマ自体の制御から、自宅の照明や調理器具をコントロールすることができるようになる。」のだと言う。家、職場、そして今度はクルマが第3のリビング・スペースになるのだと。

また、このHMIの他にも、ジェスチャー・コントロールや、現行のモニターよりもクリアなOLEDディスプレイも公開している。

シュリンクは、これら最新技術の中でも、ネオセンスと呼ばれるコントロールがお気に入りだという。これは、スクリーンのボタンを押すと、小さなバイブレーションで本当のボタンを押した感覚を伝えるというもの。このネオセンスは昨年のCESで革新賞を獲得したものだが、現在ではほぼ生産が可能な状態にまでなっているという。

関連テーマ

おすすめ記事

 

自動運転の人気画像