■どんな感じ?

最上位モデルのD5にもR-デザインは設定されるが、今回の試乗車はそれより下位のD4で、オプションのアダプティブ・サスペンションは未装着。

減速帯のようにスムースな障害物ならば問題なくこなすものの、路面から落ち込んだ排水溝のカバーやくぼみを踏み越えると、固さが目立ちはじめる。

一方で、太く短いスプリングが、必然的にV90の標準仕様で悩まされたピッチングや波にもまれるような揺れを抑制していることと、ターンインが鋭くなったことは歓迎できる。

贅沢を言わせてもらえるならば、R-デザイン用のスポーツ・シートは、もう少しやわらかければ文句なしだ。サポートが調整できれば、もっといいだろう。(ボルボ様、望みすぎでしょうか?)

V90の美点は、ひたすら快適な乗り心地と素晴らしいドライビング・ポジションにあるだけに、われわれはどうしてもわがままを言いたくなるのだ。