2代目ボルボV90 アウディA6やジャガーXFと肩を並べる有能ワゴン エアサスやリアモーターの不調へご用心【UK中古車ガイド】

公開 : 2026.03.05 18:05

最後まで魅力的だったステーションワゴン、ボルボV90 アウディA6やジャガーXFと肩を並べる実力 キャンプ場にも高級ホテルにも見事に馴染む  エアサスやリアモーターの不調へご用心 UK編集部が魅力を再確認

最後まで魅力的な存在だったV90

欧州のステーションワゴンと聞いて、まっ先に思い浮かべるメーカーは? 恐らく、ボルボがそこへ含まれるはず。最近の同社はSUVへ強い関心を寄せているが、2025年に生産終了を迎えた2代目V90は、最後まで魅力的な存在だった。

プラットフォームは、当時最新だったSPA。低く構えたプロポーションは、他のモデルにはない美しさを放っていた。無駄がなく滑らかな面処理は、いかにもスカンジナビア・デザインだといっていい。

ボルボV90(2代目/2016〜2025年/英国仕様)
ボルボV90(2代目/2016〜2025年/英国仕様)

インテリアも極めて上品。9.0インチのタッチモニターは、やや反応が遅いものの、美しくダッシュボードに収まる。装備は充実し、エントリーグレードでもLEDヘッドライトやアダプティブ・クルコン、運転支援システム、パワーテールゲートなどが備わる。

低いルーフラインの影響もあり、初代のような3列目のシートは設定がない。それでも、車内は大人4名が快適に移動できる広さで、荷室容量はプラグイン・ハイブリッドでも560L。アウディA6ジャガーXFなどと肩を並べる、実力車だといっていい。

キャンプ場にも高級ホテルにも見事に馴染む

パワートレインは、2.0L 4気筒ガソリンターボが中心。仕様は複数あり、英国では189psのT4がエントリー。D4を名乗るディーゼルも選べた。ガソリンのT6は、310psまで上昇するが、英国編集部のオススメは燃費の良い250psのT5か、粘り強いD4だ。

自宅で充電できる環境がお有りなら、406psを誇るプラグイン・ハイブリッドのT8という選択もある。ただし、電気で走れる距離は当初30km程度だった。トランスミッションは共通して8速オートマティックのみ。初期型では、変速が鈍く感じられるかも。

ボルボV90(2代目/2016〜2025年/英国仕様)
ボルボV90(2代目/2016〜2025年/英国仕様)

V90は、アウトドアにも好適。T6なら2.2tまで、T8でも2.1tのトレーラーを牽引できる。スポーティな走りがご希望なら、専用サスペンションが組まれたRデザインというチョイスもある。通常のアダプティブダンパーと異なり、乗り心地は硬めだが。

使えるだけでなく、プレミアム感も不足ないボルボのハイエンド・ワゴン。週末のキャンプ場にも、高級なホテルにも、見事に馴染んでくれる。それでいて、英国では8000ポンド(約168万円)から狙える。これを超えるモデルは、なかなか見つからないはず。

新車時代のAUTOCARの評価は?

まさにボルボの真骨頂。該当クラスで最もダイナミックな走りを目指したわけではないが、上質なデザインに高度な安全性、優れた実用性は類を見ないレベル。角のない洗練された走りも、魅力を高めている。(2020年11月11日)

ボルボV90(2代目/2016〜2025年/英国仕様)
ボルボV90(2代目/2016〜2025年/英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    アレックス・ウルステンホルム

    Alex Wolstenholme

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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