アウディ新型RS4アバント 初試乗 4代目の操舵/乗り心地、洗練と迫力を両立

公開 : 2017.12.26 12:40

どんな感じ?

南スペイン、マラガで試乗 印象は?

12月にもかかわらず、強い太陽光が燦々と降り注ぐ南スペインのマラガ。IAAでのワールドプレミア以来、この地で再び見ることになった新型RS4アバントのエクステリアデザインは、実に魅力的なものだった。

ピュアスポーツの多くに見られるような威圧的な雰囲気はこのモデルにはなく、まずはそのシルエットからワゴンとしての機能性の高さを、続いてスタイリングを構成するシャープなラインから、生産技術の高さというものを改めて確認する。

スポーツモデルとしての演出を楽しむのは、あくまでもその先の話で、フロントマスクでは確かにその独自性を強く主張してはいるものの、全体的には端正なであるとか、都会的に洗練されたであるとかいう言葉によって、そのスタイリングは評することができそうだ。

ちなみに試乗車にはオプションの20インチタイヤ(275/30R20サイズのハンコック製ヴェンタスS1エボ2)が装着され、それがホイールハウスの中に美しく収まっている姿に、走りへの期待も高まった。

キャビンはブラックを基調色としたスポーティーなフィニッシュ。RSのロゴが刻まれたRSスポーツシートは、素晴らしい座り心地とともに絶妙なホールド感を伝えてくれるもの。

操作系は基本的にはA4アバントのそれと変わらないようだが、ヘッドアップディスプレイにはGメーターやタイヤのエアプレッシャーを表示できるなど、究極のパフォーマンスを追求するRS4アバントならではの機能が追加されていることを、ドライブ中に知ることになる。

再びV6ツインターボへと回帰したエンジンは、ともかくストレスを一切感じさせない。最大トルクの61.2kg-mは1900〜5000rpmまでのレンジで完全にフラットに発揮されるから、結果的に各ギアでの加速には、いわゆる息の長さというものが明確に感じられるのだ。

コンパクトなターボをツインで装備しているから、ターボラグを感じることもほとんどない。アクセルペダルを踏み込めば、どのようなシチュエーションからでも瞬時に加速体勢を整えることができるのは、このモデルの最大の特長でもある。

高速域でのスムーズさやパワーフィールはまさに圧巻。組み合わされるトルクコンバーター式の8速AT=ティプトロニックSも、スムーズでかつクイックなシフト制御を見せる。

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